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共栄大・佐藤夏月(投手) ライバルの背中を追う146キロ左腕「いつかは鈴木泰成を超える投手になりたい」

 

憧れのサウスポーは内海哲也(現巨人コーチ)。スラリとした体形から、キレの良いボールを投げ込む。確かにそっくりだ。ゲームメーク能力に長けており、卒業後の進路は「プロ一本」に定めている。
取材・文=佐々木亨 写真=菅原淳

全日本大学選手権では天理大との1回戦で敗退したものの、素材の良さを見せた


足跡を残した全国舞台


 体の柔らかさは「誰にも負けない」と言う佐藤夏月は、その特長を最大限に生かしたしなやかな投球フォームから最速146キロのストレートを投げる。チェンジアップ、カットボール、スライダー、ツーシームといった変化球とのコンビネーションも抜群で、緩急をつけたピッチングで打者と対峙(たいじ)する。小学4年生のころに初めて見て、今でも「憧れ」だという巨人の内海哲也(現巨人コーチ)の姿を追い求める。

「自身のピッチングのお手本です」

 誰とでも隔たりなく接して、多くの人から愛されるその人柄や人間性にも惹(ひ)かれるのだという。

 目指す姿に近づきつつある佐藤は今、チームから大きな信頼を得ている。6月の全日本大学選手権では、天理大との1回戦で先発マウンドを託された。1回表を1つの三振を含む三者凡退に抑えると、2回表も二ゴロ、見逃し三振、一邪飛と三者凡退に抑えた。4回表まで無安打に抑えて点を与えない。5回表に連打とバッテリーミス、さらに死球と長打で3点を失うのだが、6回以降は再び安定感を取り戻して9回途中までマウンドを守った。試合は1点差(2対3)で敗れた。ただ、佐藤にとっては全国の舞台で確かな足跡を残した大きな経験となった。共栄大・新井崇久監督は言う。

「佐藤の立ち上がりは、ビックリするぐらいに良かったです。5回表だけですね。バッテリーミスもありましたし、そこだけが反省点だと思いますが、あとは100点ぐらいのピッチングだったと思います」

 自己最速を3キロ更新する146キロをたたき出した。球威があった。チェンジアップやツーシームの精度も高かった。新井監督は・・・

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