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北九州市立大・山下薫輝(投手) チームの浮沈を左右する大黒柱「プロを目指したい思いはありますが、段階を踏んでしっかりとやっていきたい」

 

背番号「10」。投手ながら主将の大役を担う。覚悟と責任を持ってマウンドに上がり、チームの勝利のため、懸命に腕を振る。6月の全日本大学選手権では憧れの東京ドームで確かな手応えをつかんだ。
取材・文=佐々木亨 写真=菅原淳

花園大との1回戦で先発し6回1失点。22年ぶりの初戦突破に貢献した


圧巻の11奪三振


 攻守交代での山下薫輝は、いち早くマウンドへ向かう。北九州市立大の頼れる主将にしてエースの右腕は、その立ち振る舞いでもチームをけん引する。

 北九州市立大にとっては21年ぶり6回目の出場となった全日本大学選手権。6月に開催された大舞台で、山下は躍動した。花園大との1回戦で先発マウンドに上がると、1回裏に三番・多田智哉(3年・日星高)に右中間への適時三塁打を浴びて1点を先制される。だが、立ち上がり以外は山下のペースだ。

 2回裏は六番・木村夏輝(2年・京都成章高)、八番・大石尚汰(2年・近江高)から、ともに見逃し三振を奪うなど、三者凡退に抑えて点を与えない。

 圧巻だったのは、3回裏だ。赤堀聖(3年・聖光学院高)、川崎壮志(4年・比叡山高)、田中辰弥(4年・北嵯峨高)を相手に3つの空振り三振を奪う。イニングをまたいで4者連続三振である。試合中盤になっても投球の勢いは衰えず、三振の山を築きながら無失点のイニングを重ねた。4回裏は中軸を2者連続で三振に仕留め、5回裏も2つの三振を奪って得点圏に走者を進めない。6回裏は四球に野手の失策もあって走者を背負ったが、動じることなく後続を抑えた。

 6回を投げて被安打4の1失点。毎回の11奪三振で先発の役割を担った。

 ちなみに、山下の自己最多の奪三振数は「14」。3年春のリーグ戦、第3週の福岡大戦(みずほPayPay)で記録したものだ。9回1失点でまとめたその試合での奪三振ショーも見応えがあったが、大学選手権での快投は1年前と同様に大きな価値があった。

 北九州市立大の山本浩二監督は言う・・・

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