名門・駒大は今秋も東都二部リーグが戦いの場である。この秋こそ、二部優勝を遂げ、一部6位校との入れ替え戦で昇格する。4年生に課せられた使命である。 取材・文=小川誠志 
今年6月には大学日本代表候補合宿に招集も、メンバー入りはならなかった。とはいえ、ポテンシャルは相当なレベルだ
球速へのこだわり
ピンチを迎えると背番号「6」がマウンドへ上がる。2022年夏の甲子園、
仲井慎は5試合に救援登板(すべて完了)し、聖地で2勝を挙げる活躍。計21回で26の三振を奪った。「三番・遊撃」でスタメン出場し、打っては20打数6安打6打点。決勝では仙台育英高(宮城)に敗れ、深紅の優勝旗には届かなかったが、好守にわたって下関国際高(山口)初の決勝進出に貢献した。
あの背番号「6」が駒大進学後は投手に専念。アマチュア球界屈指の速球派右腕として、スカウトの注目を浴びている。高校3年時は最速147キロだった球速は、今春リーグ戦で最速158キロをマークするほどのスピードアップに成功。「160キロ超え」の期待も高まるが、仲井は球速に対するこだわりはないと語る。
「158キロが出たのは、数字が出やすい等々力球場だったので、本当に出たのかなぁ……と(苦笑)。投げている以上はチームを勝たせることが一番大事。球速が速くてもキレがなければ、打者からすれば速く見えない。大事なのはキレとコントロールだと思います」
最速140キロそこそこの社会人投手が駒大の中軸打者をきりきり舞いさせる場面をオープン戦などで見てきた。仲井自身が投げる中でも、思い切り力を込めて投げ込んだ150キロ台の速球よりも、指に掛かってしっかり制球できた140キロ台の速球のほうが・・・
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