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持ち球リレートーク 魔球の数珠つなぎ

【持ち球リレートーク】オリックス・山崎颯一郎のストレート「これが僕のバロメーター」

 

NPB現役投手の奥義を大公開! 持ち球の握りを披露しつつ、自らにとって、どんな球種かセルフ解説をする新連載がスタート。プロの投手から見てスゴイと思う球種を数珠つなぎで展開する、持ち球“リレートーク”の第1回はオリックスの長身右腕が、昨年のCSで自己最速160キロをたたき出したストレートを語る。最大の武器である快速球への考えは、次回登場の投手&球種にもつながっている!?
取材・構成=鶴田成秀 写真=BBM

オリックス・山崎颯一郎


 きっと、僕が投げるときは、どのバッターもストレートしか待っていない。昨年のデータ(投球割合)を見ても分かることですが、ほとんどがストレートですから。それだけ僕の生命線であるボール。バッターが分かっていても、待っていても、ストレートでどれだけ押していけるかが僕のピッチングだからこそ、打たれることを恐れずにストライクゾーンに投げ込んでいく。恐怖心を持ったり、不安になったりすると、無意識のうちに腕の振りが弱くなり、ボールにも強さがなくなってしまうので、とにかく強気に。同じストレートを投げるにしても、自分を疑って投げるのと、信じて投げるのとでは、ボールの強さが変わってくると思うんです。


 大げさに言えば『打てるものなら打ってみろ!』くらいの気持ちを込めて。細かいコントロールも身に付けないといけませんが、急に制球力が高まるわけではない。マウンドでは、細かいコントロールを気にするよりも、とにかく(ストライク)ゾーンに投げ込むイメージを大事にしているんです。だから、空振りも取れると思うし、バットに当たってもファウルでカウントを取れたり、ポップフライになってアウトを奪えるんだと思っています。

 昨年のクライマックスシリーズでは160キロも出ました。数字がすべてではないですが、スピード表示も大事。相手に意識を与えられるので。ロマンもありますし、スピードが出るに越したことはない。ただ、1球では意味がないのかなって。極端な例で言えば、160キロが出たとしても、次のボールが155キロなら、158キロのボールを続けて投げられるほうがいい。スピードもキレも常に一定にしたいんです。


 そのために力感をなくすことは意識していること。それに、スピードもキレも、力ではなくフォームやリリースなど、いろんな動作のタイミングがバッチリ合ったときに出るものなんです。だから、握り方も意識しているのは、握りやすく自然体。一般的な握りですが、一つ特徴なのは、人さし指、中指をそろえて握っていることくらいですかね。

 でも、最初の握りだけ。力感をなくしてテークバックからリリースまでの間に、自然と人さし指と中指の間隔は広がっているときもあるんです。要は、そこまで気にしていないんですよね(笑)。握りも意識し過ぎると、力が入ってほかのバランスが崩れることがある。そうなると、フォームやリリースのタイミングもズレてしまうので。


 力感をなくして、バチっとタイミングが合えば、しっかり指先から力が伝わり、強いストレートが投げられる。この強さが僕のピッチングのバロメーター。とはいえ今年は幅を広げたいので、オフの間から真っすぐの軌道から落ちるフォークを磨いてきました。ストレートが武器だからこそ、フォークが生きる。フォークが生きれば、ストレートもより効果的になる。ストレートが生命線だからこそ、+αの決め球を習得したかったんですよね。

【あの投手のこの球種がスゴイ!】
NEXTソフトバンク藤井皓哉のフォーク

山崎颯一郎[オリックス]のストレート→藤井皓哉[ソフトバンク]のフォーク


「落差が大きい。あんなフォークを投げられたら、ピッチングの幅が広がると思う」(山崎颯)

PROFILE
やまざき・そういちろう●1998年6月15日生まれ。190cm92kg。右投右打。石川県出身。敦賀気比高-オリックス17[6]-20育-21=6年。
持ち球リレートーク

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NPB現役投手の奥義を大公開! 持ち球の握りを披露しつつ、自らにとって、どんな球種かセルフ解説をする連載。プロの投手から見てスゴイと思う球種を数珠つなぎで展開する。

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