奇しくも第1回ドラフトが団塊の世代のプロへの最初の窓口に。好素材ばかり
前回はドラフト制スタートの少々疑問符のつく部分をつついてみたが、この第1回ドラフト(1965年)には制度的なこととは別に、プロ野球史上、大変な意義と意味がある。それは、このドラフトでいよいよ、いわゆる団塊の世代がプロ野球に登場したことである。1947年~49年に生まれた(正確には、47年の早生まれは除き、50年の早生まれを加えるらしい)。戦後のベビー
ブーマーたちで、その数は700万人を軽く超える。
もちろん、高校中退ですでにプロ入りしている団塊の世代もいたが(例えば、元
阪神ほかの
古沢憲司)、それはごく少数。この第1回ドラフトで指名された高校3年生は、84人(入団拒否、進学、中退を含む)。その中には、
堀内恒夫(甲府商-
巨人)、
鈴木啓示(育英-近鉄)、
木樽正明(銚子商-東京)、
水谷実雄(宮崎商-
広島)、福島久(PL学園-広島)、
谷沢健一(習志野-阪急)、
小田義人(静岡-阪急)、
加藤俊夫(仙台育英-大洋)、
江本孟紀(高知商-西鉄)、
藤田平(市和歌山商-阪神)、
森安敏明(関西-東映)、
黒田正宏(姫路南-阪急)らの名がある(球団名は交渉権獲得球団)。
これはやはり、数のなせるワザだろう・・・
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