鍛錬の秋――。各球団は秋季練習やキャンプを行い、来季を見据えて選手個々が課題に向き合う時期だ。今季、広島で躍動した若手投手からよく聞かれたのが、就任1年目の三軍投手コーチ兼アナリストの名前。次代を担う投手陣育成は、2018年以来の頂点への一歩だ。 取材・文=相原礼以奈 写真=横山健太、下田知仁 
広島・野村祐輔[三軍投手コーチ兼アナリスト]
実績築く“野村塾”
7月に4勝16敗3分けと大きく負け越した広島にとって、巻き返したい8月1日の
中日戦(マツダ広島)。プロ初先発の大卒2年目左腕・
高太一が、6回1失点で初勝利を飾った。3回一死二、三塁から三番・
ボスラー、四番・
細川成也をいずれも直球でフライに打ち取るなど、粘りの投球で勝利を引き寄せた。「下(二軍)でやってきたことを出そうと、そのとおりの準備をしてきました」。その後も登板を重ね、今季3勝を挙げた。
昨季最終戦で、中継ぎで一軍初登板を果たし今季の活躍が期待された高。しかし、いざ今季を迎えると、3月30日のウエスタン・中日戦で8安打11失点(自責10)を喫するなど二軍でも結果を残せない日々が続いた。
野村祐輔三軍コーチ兼アナリストが指導することになったのは、そんな折だ。5月下旬、三軍で行った約2週間のマンツーマン指導を、野村コーチはこう振り返る。「高の場合はみっちり1対1で話し合ったり、トレーニングしたり、投げたり、そういう時間がありました。根本は基本なので、基本のことを伝えてあげるだけですが……。『こうなってほしいけど、高は今こうなっているんだよ』っていうことをまず伝えるところから始めました」。
課題を洗い出し、体の各部の使い方などを指摘。意識して投球を繰り返すことで・・・
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