若手選手が成長しやすい環境が整うオリックス。育成の土壌はどのように作り上げられているのか。一、二軍の投手コーチ、二軍監督などを歴任し、昨季から育成チーフとなった小林宏コーチの指導理念には、その一端が垣間見える。 取材・文=中野聖己 写真=毛受亮介 
オリックス・小林宏[育成チーフコーチ]
別格だった由伸や宮城
才能が開花し切っていない高卒選手の成長度は、球団の育成力の指標ともなる。オリックスは投手、野手ともに高校からプロ入りした選手が早い段階で主力に成長する傾向が顕著だ。
若月健矢、
太田椋、
紅林弘太郎のセンターラインは高校からのプロ入りで順調に成長を重ね、レギュラーの座をつかんでいる。投手陣もエース左腕・
宮城大弥、161キロ右腕・
山下舜平大は高卒2年目、3年目にブレークしてそれぞれ新人王を獲得。育成出身投手の台頭も著しい。
そんな若手の育つ土壌で、選手の成長過程を15年以上にわたって見守り続けているのが、2009年から一、二軍の投手コーチを歴任し、昨年から育成チーフコーチに就任した小林宏コーチだ。主に投手の育成に携わってきたが、配置転換によって若手全体を見る立場に変わった。
「育成コーチになり若い選手の段階をいかに上げていくかは最大のテーマですね。即戦力の大学生、社会人、長いスパンで育てる高校生と選手によって段階がある。支配下もいれば育成選手もいます。しっかりとぶれずにしつこく見ていくことです」
投手コーチ経験が長いものの、現役時代にバッテリーを組んだ
中嶋聡前監督の下で21年からは二軍監督を務めて野手の育成も勉強した。中嶋監督や中垣征一郎コーチからの学びも指導法に生かされている。
05年に
楽天で現役引退して、オリックスの二軍投手コーチ就任1年目となる09年は・・・
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