今季の成績は8勝10敗、防御率3.72。開幕投手を務め、エースとしての働きを期待された左腕にとって満足の行く結果ではなかったかもしれない。小島和哉の2025年を、試合ごとのコメントともに振り返った。 文=岩下雄太(スポーツライター) 写真=横山健太 今年も開幕投手の大役
「途中、離脱した時期がありましたし、内容もいい試合がなかったので、ちょっと悔しいなというシーズンでした」 小島和哉は5年連続で規定投球回に到達したが、今季の自身の投球内容にまったく満足していなかった。昨季は12勝、163回1/3、132奪三振はいずれもシーズン自己最多の成績を残し、今季はエースとして、さらなる飛躍が期待された。
昨年は
「秋季練習がなかったので1週間ぐらい、完全に野球をしないっていう久しぶりの幸せな日々を過ごしました。でもそこからはやっぱりもう今年また改めて活躍できるようにいろいろと自分の中で試行錯誤して練習したりとかしていました」と秋季練習に参加せず、いつもと違うオフシーズンを過ごした。
自主トレでは
「しっかりとした土台づくり。結局、原点に戻るんですけど、体幹とかが安定していたら、シーズンの波はあまり出なくなるというか、安定するので、和田(和田毅=元ソフトバンク)さんにもやれば負け数はもっと減らせるよねって話はされたので、そこ重点的にという感じです」と1年間戦うための体づくりに着手した。
先発ローテーションの軸として期待される中で、
「若いときよりも練習量は増えているかなと思っていて、もっとうまくなりたいとか、いい成績を残すためでもありますけど、一番は毎日自分がうまくなりたいと思って練習しているので。その気持ち、向上心みたいなのは例年高くなっているのかなと思います」と、石垣島春季キャンプでも自覚を持って練習に取り組んだ。
黒木知宏投手コーチは「勝ち星もそうなんですけど、イニングもしっかり投げる。チームの顔としてマウンドに立ち続けることを考えたら、現状では小島にエースを託したいと。ただ彼の中ではまだまだエースとしての像の理想が高いと思う。その高みを目指すために必死に練習していると思うので、もっともっと高い山を登ってほしいなと思いますね」と期待を寄せた。
2月14日の石垣島春季キャンプで
「まずはストライクを取ることと、しっかり真っすぐを力まずにコーナーを狙って投げることを意識して投げました」と、今季初めてライブBPに登板すると、2月22日の
中日とのオープン戦(北谷)で今季初の対外試合登板(2回1失点)。
3月6日に
「143試合のうちの1試合と言えば1試合ですけど、チームがスタートダッシュするのにすごく大事な試合だと思う。勝てていないので、勝てるように頑張りたいです」と語る開幕投手に内定した。翌7日には開幕戦で対戦するソフトバンクとのオープン戦(ZOZOマリン)に先発し、
「向こうもオープン戦の時期なのは重々承知ですけど、やりたい攻めのイメージを捕手の寺地(寺地隆成)と共有できたのがすごく良かった」と5回を無失点。3年連続の大役に向けて、良いイメージを持って開幕を迎えた。
3月28日のソフトバンクとの開幕戦(みずほPayPay)は初回から毎回走者を背負う投球で・・・
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