パ・リーグで独走していたソフトバンクは交流戦でも強く、6月10日からの巨人3連戦[ヤフオクドーム]にも3連勝。同日時点で、40勝15敗5分けで勝率.727である。開幕から60試合以下での40勝は2005年に56試合で到達したロッテ以来、11年ぶりのことだ。このときのロッテは40勝16敗で56試合目であったが、今季のソフトバンクには5つの引き分けがあり、勝率は.727で、2位のロッテに8.5差をつけている。今回は大差が開いた過去のペナントレースの歴史を振り返ってみたい。(記録は6月14日に集計) 
交流戦でも他を圧倒する強さを見せたソフトバンク。この勢いはシーズン終了まで続くのか
1951年の南海にどこまで迫れるか
セ・リーグの歴代最高勝率は1950年の松竹で98勝35敗4分けの.737だが、このときのセ・リーグには勝率.669で2位の
中日がおり、松竹との差は9ゲームだった。一方のパ・リーグは51年の南海の72勝24敗8分けの.750であり、これが2リーグ分立後のプロ野球史上最高勝率である。
このとき2位の西鉄との差は18.5ゲーム差だった。この51年はセでは巨人も2位の中日に18ゲーム差をつけて優勝していたが、南海は16試合、巨人は6試合も規定の試合数より少なかった。日米野球が行われるため、消化できない試合が打ち切られたのだが、この打ち切りがなかったら2位との差はさらに広がっていたかもしれない。2位に大差をつけて優勝したのは90年の巨人だ。勝率.677で優勝したが、2位の
広島に22ゲーム差をつけていた。これが2位との最大の差をつけて優勝したプロ野球記録である。
開幕4連勝と好調にスタートした巨人は、5月4日から6日の広島3連戦に初めて3連敗。5日の敗戦で首位の座を大洋に譲っていた。しかし、8日の大洋との首位決戦に12対0と大勝して首位の座を取り戻すと、最後まで独走。この日から5月の残り試合に13勝6敗と勝ち進み、同月末には大洋に2.5差をつけた。6月は12勝10敗で同月末には大洋との差は5.5であったが、7月=15勝6敗、8月=17勝5敗、9月=15勝4敗と勝ち進み、9月末には2位の広島に22.5ゲーム差をつけていた。
このときの巨人でも・・・
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