楽天は2013年にチーム創設9年目の初優勝を飾ったが、その後は鳴かず飛ばずだ。16年は開幕直後に首位に立ったことはあっても4月24日以降はBクラスに定着したままで最後は5位に終わっていた。ヤクルトも15年に14年ぶりに優勝したが、16年は開幕から4連敗すると一度もAクラス入りすることなく最後は5位。山田哲人が2年続けてトリプルスリーを達成したものの、10勝投手すら不在の寂しい1年に終わった。首位に25ゲーム差以上も引き離された両チームが、17年に笑うための課題を浮き彫りにしてみたい 
楽天の助っ人の中では群を抜く存在感を発揮したウィーラー。指揮官にとってもある程度計算ができる心強いパワーヒッターだ
その場しのぎの外国人補強を改めるべき
球団創設9年目の2013年に初優勝を飾り、日本シリーズでも
巨人を破って日本一に輝いた楽天だが、その後は14、15年と2年連続の最下位。5位に沈んだ16年は、開幕から2カ月足らずで早くも前途多難を思わせる事態となった。
新外国人のゴームズが電撃退団したのである。メジャー通算1203試合に出場し、打率.242で162ホーマーだったゴームズ。メジャーの成績が日本での成功を保証するものではないが、来日してからオープン戦では打率.229だが、自慢のパワーで4ホーマーを放っていたとあれば期待は高まっていた。チーム全体の15試合で9ホーマーの楽天にあっての4本である。
しかし、いざペナントが開幕すると18試合で1ホーマー、打率も.169で、4月20日の
オリックス戦を最後に戦列から消えた。球団は「再調整」と発表していたが、再び戦列に戻ることはなかった。退団の本当の理由は言葉が分からないため、球団内で孤立したからだとも言われている。
結局16年も楽天は外国人に関してはやりくり算段であった。それでも来日2年目のウィーラーが前年の91試合で14本から140試合で27本へと進歩していたのは収穫。ペゲーロも51試合で10本、
アマダーは39試合で9本だ。こうした選手たちの活躍が17年の楽天のカギとなるだろう。なるだろう。(A表参照)
13年に日本一になったときは外国人でも成功していた・・・
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