オープン戦がたけなわになるにつれ、開幕戦に先発する投手が浮かび上がってくる。どのチームも長いシーズンを幸先良くスタートするために、絶好調の投手を開幕戦に先発させてくるのが球界の常識だからである。昨シーズンの開幕戦投手12人の成績を見ると、その年のチーム最多勝投手は5人であり、2ケタ勝利をマークしたのは6人いる。開幕戦先発に指名された投手は自他ともにその存在を認められたわけだが、過去を振り返りつつ現役でこの名誉を与えられるにふさわしい投手たちを洗い出してみよう。 
開幕戦でも絶対的強さを見せた山田久志。長きにわたってエースとしてチームをけん引し続けた
12年連続で開幕戦を任された山田久志
2016年を最後に多くの選手が現役生活に分かれを告げたが、
DeNAの
三浦大輔もその1人だ。1992年に大洋入り。25年もの長きにわたりユニフォームを着たのはプロ野球史上7人目だ。
投手では
山本昌、
工藤公康に次いで3人目。三浦は25年目の16年も3試合に先発して14回2/3を投げ、0勝3敗の記録を残していた。しかし、レギュラーシーズン0勝の記録に限界を感じてシーズン閉幕と同時に現役を退いたが、実は意外なことに開幕戦でも0勝であった。
99年から09年まで開幕戦で7試合に登板しながら0勝7敗。レギュラーシーズンで172勝もしながら、開幕戦で勝てないという珍しい記録を残した投手であった。
一方、開幕戦での最多勝利記録は近鉄のエースだった
鈴木啓示の9勝だが、連続開幕先発という点では阪急のエースだった山田久志には敵わない・・・
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