アメリカを抑え銀メダルの男子リレーで思わず叫んだわ
運動神経は抜群。どんなスポーツでもほとんど1着。これ、オレのプチ自慢です。小さいころからそうだった。近所のオッちゃんによく言われた。「将来はオリンピック選手で金メダルやな」と。足は速いし、何をするのも器用やったから、周りのみんなはそう思ってくれていたようやった。
そんなオレは親父の夢を叶えるために、野球にまい進した。もし、あのときに、野球ではなく陸上とか水泳を選んでいたら、果たしてどうなっていたのか……。まあ、人生いろいろ。野球を選んでよかった、と思っているよ。
幻の金メダリスト?のオレも興奮の毎日を過ごした。そう、リオ五輪である。すでに閉幕したけど、その余韻に浸る日々。日本選手団はホンマ、頑張ったよね。金メダルだけでなく、すべての競技において、感動があったし、ドラマがあった。歳を重ねるごとに涙腺が緩んできて、スポーツを見ていて泣けてくる。そういうところもオリンピックならではのものやわ。やはりワールドワイドの戦いは手に汗握るし、レベルの高さに見惚れる。無名の選手が、超人的な記録をたたき出したりとか、ホンマ、驚かされるのも五輪の醍醐味で、そこに4年に1度の重みを感じるわけなんよね。
時差の関係で、そら、毎日、寝不足になりながら朝方までテレビにかじりついていた。オレは野球だけでなく、スポーツ全般に興味があって、マイナーとされるスポーツも大好きである。そんな中、最もオレが感動したのは……。いろいろあったけど、これに尽きるやろね。男子陸上の4×100メートルリレーよ。ジャマイカに次いでの2位。銀メダルは世界に衝撃を与えたんやないか。

リオ五輪ではみんな頑張ったが4×100メートルの男子リレーでの銀メダルに尽きるわな/写真=Getty Images
陸上大国のアメリカを上回ったんやから、その価値は分かる。誰がこんなことを予測できたか。うまくいけば銅メダルは……とされていたけど、それが銀メダルよ。日本人特有のち密さ、それと各選手の極限の集中力、さらに卓越したテクニック。
それらすべてが凝縮された銀メダルに、オレはひとりテレビの前で叫んでいたわ・・・
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