ほしい、ほしいじゃダメ。チーム構成上での補強が当然

オリックスから阪神にFA移籍が決まった糸井は相思相愛やからかなりやると思うわ。/写真=BBM
阪神で5年、オリックスで3年。オレの監督生活は通算8年だった。この間、FAで獲得した選手は1人だけ。あまりFA補強には積極的ではなかった……ということになる。
2005年にリーグ優勝したのち、2年連続で優勝争いしたものの、頂点には立てず、来年こそという気持ちの07年オフ。チーム構想を描いていたときに、
広島でFA権を取得して、それを宣言したのが
新井貴浩(=現広島)だった。すでに
金本知憲(現阪神監督)が阪神に来て、絶対的な四番になっており、弟分とされた新井も宣言したなら阪神に、という流れはあったと思う。
でも、その前に阪神として新井が必要かどうか。そこがポイントよ。何でも「ほしい、ほしい」となって、チーム構成を考えない補強は絶対に避けなければならない。そこを球団とともに検討したわけよ。実はこのときすでにシーツの退団を決めていた。シーツは勝負強く、守備も一流で、大いに貢献してくれていたけど、07年限りと考えていた。その穴をどう埋めるか。新しい外国人でいくのか……と考えていたとき、新井のFAよ。オレは広島と対戦していたときから、新井の三塁は限界と見ていた。三塁で起用するより、一塁で。他球団のことながら、そういうふうに思っていたわけよ・・・
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