
リーグ優勝、そしてCSを勝ち抜き日本シリーズに進出した巨人。原監督の采配が日本シリーズでも見ものになるよ/写真=小山真司
元ドラ1選手として彼らの心はよく分かるよ
“これ”を書いているのが10月16日……。24時間後に思いをはせる。そう、プロ野球のドラフト会議よ。人生の大きな岐路。オレにもそんなときがあった。
あれから、もう40年か。ずい分、昔の話になった。1979年の秋。一応、オレはドラフトの目玉と言われていたんよね。早大から、進路はプロ1本。迷いはなかったし、事前に多くの球団からあいさつを受けた。両親の願いもあり、できれば
阪神へ……の思いはあったけど、どこに指名されても入団するつもりで心は固まっていた。
ドラフト前夜。あれこれと思いを巡らせていた。それでも落ち着いていたと思うよ。ここまできたら、自分ではどうすることもできない。きっと佐々木(
佐々木朗希=大船渡高)も奥川(
奥川恭伸=星稜高)も同じ心境でいたと思う。オレの場合、テレビでの模擬ドラフト会議という番組で、指名されたのが阪急やった。早大の同僚たちは複雑な顔で見ていたけど、オレはすんなりと受け入れられた。「こういうことになるのがドラフトなんや」ってな感じ。さっき書いたけど、指名されれば、どこにでも行く。それしかなかった。
そしてドラフト当日、まさに神が舞い降りたかのような瞬間やった。6球団が競合したが、阪神がオレを引き当ててくれた。これもまたドラフトや。「まさか……、でもこれが運命」と、オレは感じていた。
さあ、今年はどんなドラマが生まれたのか。注目は・・・
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