
金メダルを獲得できた決勝戦のポイントは8回無死一塁からリリーフに立った岩崎の好投やった。これが日本に流れを持ってきたよね[写真=Getty Images]
決勝までの戦い方は代表の真の姿ではなかった
すでに決勝進出を決めた日本。「決勝戦。韓国とアメリカ、どっちと戦うほうがいいですかね?」と編集担当のS君から連絡が入った。「ウ~~ン、難しい問いだけど、オレの考えでは、アメリカのほうがイヤやね」だった。バリバリのメジャー・リーガーはいないけど、やっぱりアメリカは底力がある。打撃戦になれば、さすがの日本代表も苦しむ。それがオレの見立てやった。
待ち受ける日本。さあ、金メダルをかけて激突するのはどっちだ。注目の対戦相手は? ついに決まった。アメリカが来た。正直、イヤな感じがした。試合展開はどうなる? もし打ち合いになれば、勝負の行方は分からない。確実に金メダルを手にするためには、日本代表本来の戦い方に徹すべき。これがオレの望むスタイルやった。
8月7日、決勝がスタートした。もちろんテレビの前に座り、じっくりと観戦させてもらった。ここまでの道のり、日本代表は攻撃力で勝ち進んでいた。それを印象付けたのは最初のアメリカ戦やった。試合中盤に、3ランを浴びて、リードを奪われた。それを最後、サヨナラ勝ちに持っていけたんやから、日本代表は大したものよ。一番・山田(
山田哲人)、二番・坂本(
坂本勇人)のコンビが打線を引っ張り、想像以上の強さを示してくれた。
ただ、オレの中では・・・
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