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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「『一日でも長く野球がしたい』と心底、感じていたし悔しいよ。ただ、本当にファンの皆さんの声援が強いエネルギーになった」

 

連覇ならず。2年契約の2年目で退任。今季はリーグ2位に入りCSでリーグ優勝の巨人をたたき、2年連続の日本一を狙ったが……。CS前にはまさかの風邪をひくなど体調を崩しはしたが、それでも最後まで指揮を執り阪神の勝利のためにタクトを振り続けた。
写真=BBM

リーグ2位に入り、2年連続日本一を目指してCSファーストに乗り込んだが、打線が低調で2連敗で終戦となった


「監督」岡田彰布は最後よ


 読者の皆さん、久しぶりです。阪神タイガース「監督」の岡田彰布です……というフレーズは今日が最後になりました。10月13日の甲子園。クライマックスシリーズのファーストステージ2戦目。相手のDeNAの打線を抑えきれずに連敗となった。これでタイガースの2024年シーズンは終わりを迎えた。そう、それはオレの監督の最後を示すものとなった。

 実はCSを迎える直前、オレの体調は最悪やった。眠りにつくも、なかなか眠れない夜が続いた。それは2日間、一睡もできないという状態に。アルコールを飲めば、少しは眠れるかと思ったけど、まったく効かなかった。

 CSが迫った練習日も、立っているだけでしんどかった。だから病院で診察を受けた。点滴を受け、睡眠導入剤をもらった。これでなんとか……と思っていたけど、無理やった。翌日の練習を休む。長いプロ人生で初めてのことやった。その次の日が休日やったから丸2日間、休養にあてることになった。

 現役時代、足の故障などで離脱することはあったけど、こういったことで休むなんてことはなかった。これも年齢的な衰えなんかな。来月(11月25日)にはオレは67歳になる。そんな年齢のことを感じざるを得ない状況に追い込まれていた。

 風邪の症状ということやけど、幼いころからオレは風邪をひいたことがなかった。ホンマに丈夫な体やと自信があった。それが最後の大事なときに何でや……。情けない気持ちになった。

 気持ち的なもんがあったのかな。これは番記者にも口にしていなかったのやけど・・・

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岡田彰布のそらそうよ

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選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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