社会人即戦力右腕の中継ぎとして矢野燿大一軍監督も「面白い存在」として認め、4月17日に一軍昇格を果たす。それまでに、自分で見つけた課題を克服した自負がある。さあここから齋藤の真価を発揮するときだ。 取材・文=椎屋博幸、写真=BBM 
投手/1年目/24歳
防御率は0.00で悪くない。しかし開幕一軍の切符はつかめなかった。今では「すべての球を全力で投げていたからだと思います」とその理由を理解している。降格した当初は「ブルペンでなかなかストライクが入らなかったことも影響したのかな」と思うこともあった。一方で、キャンプ中の実戦マウンドでは結果を残していただけに、悔しい気持ちが残っていた。
ある日、担当スカウトの
畑山俊二スカウトから「今の投球だと打ち取るパターンが見えてこない」との助言を受けた。春季キャンプ中はすべてにおいて全力で目いっぱいの力を使って投げ込んでいたことに気が付いた。それ以降は、常に腕の振りの速さのみを意識した投球フォームへと変え、球に強さとノビを与えたいと考えた。社会人時代も腕の振りに関しては常に気を付けていたが、現在はより強く腕を振るように気を付けている。
「投げる瞬間までは力感をなくし、ボールをリリースするときに、すべての・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン