独立リーグ時代、1度は現役を退き、一般の企業に就職をしたこともある。復帰から1年半でNPB入りの夢を叶え、入団2年目は開幕から安打を量産中。3・4月度のファーム月間MVPを受賞し、支配下昇格、一軍での活躍を思い描く。 取材・構成=坂本匠 写真=井田新輔 育成内野手/2年目/25歳
四国IL/徳島出身で、育成から一軍戦力となったジャイアンツの選手と言えば、守・走のスペシャリスト増田大輝がいる。平間隼人も二塁をメーンとする堅守の内野手で、徳島所属最終年は43盗塁を記録して盗塁王のタイトルを獲得。「増田さんからは刺激を受けました」と影響を受けているが、今、注目されているのはそのバットだ。4月終了時点で25試合に出場、24安打でイースタン・リーグトップの打率.387、同トップの出塁率.506で3.4月度のファーム月間MVPを受賞。5月に入っても、コンスタントに安打を放っている。 ──3・4月度のファーム(イースタン・リーグ)月間MVPを受賞しました。開幕から特に打撃面で好調をキープしていますが、その要因をどう考えていますか。
平間 育成で入団して2年目、今年が勝負だと考えていますので。毎日、一生懸命、やれることを全力で、という気持ちでやっていて、その結果かなと思います。
──残している数字は、4月終了時点でリーグトップの打率.387など、インパクトのあるものです。
平間 自分が思った以上に数字として出てきてくれているので、うれしい気持ちはあります。打撃に関してはこの春のキャンプから阿部(
阿部慎之助二軍)監督、松本(
松本哲也)コーチにアドバイスをいただいて、体に染み付ける作業を繰り返し行ってきました。キャンプでは夜間練習もできましたし、感覚も良くなって、そのままの流れでシーズンを迎えられています。スイングスピードが上がったことで、引っ張る打球もそうですし、逆方向にも強い打球が打てるようになってきたのかなと。おかげで詰まってもヒットになってくれるので、継続していきたいです。
──ファームで一番の練習の虫だと聞きます。永遠に練習をしている、と。阿部二軍監督、松本コーチと取り組んできたことを具体的に教えてください。
平間 自分のスイングが「内から出す」というイメージが強過ぎて、やり過ぎていたというか・・・
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