今季は開幕一軍入りも期待された右の大砲。一軍の春季キャンプ終盤にケガで離脱し、二軍で主力として一軍に呼ばれる日を待っている。持っている打撃力が一軍レギュラークラス級なのは誰もが認めるところ。一発が魅力の大砲候補は、打撃に大事な部分を見つめ直して、自分なりの打撃スタイルに手応えを感じ始めている。 取材・構成=椎屋博幸 写真=佐藤真一 
外野手/2年目/20歳
高卒新人ながら2020年、ウエスタンで9本塁打を放ち、平田勝男二軍監督から四番の心得をたたき込まれた。しかし、一軍にも呼ばれるも6試合で1安打と完全な力不足を痛感。近くて遠い場所を手繰り寄せるため、アピールポイントの打撃で自分のあるべき姿を確立しようとしている。 ──今季は、昨年以上に打球が速くなったように思います。
井上 打席の中でボールを見ている時間が以前に比べると長くなっているなと感じています。追い込まれてからも、しっかりと見ることができていて、状態としてはいいと思います。
──ボールを長く見るという意味をもう少し詳しく教えてください。
井上 今まではホームベース手前でワンバウンドのボールを振ることが多かったんです。現在は、自分がボールをとらえたいポイントまでボールを見ることができていると思います。
──手元まで引き付けて打つイメージができているということですね。
井上 僕の場合は・・・
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