ファームでしのぎを削る、飛躍が楽しみな将来のスター候補を発掘する好評企画。第3回は、初めての一軍キャンプで自信と課題の両方を得た選手が登場。数少ないチャンスをつかむため、課題に正面から向き合う日々が続く。 取材・構成=小林篤 写真=大泉謙也 
内野手/3年目/21歳
ドラフト6位入団ながら、ルーキーイヤーに菅野智之(巨人)からプロ初安打を放つなど、ポテンシャルの高さを見せてきた武岡龍世。ファームで経験を積み、2年間で着実に力を伸ばしてきた。一軍昇格へ、あとは打ちまくるのみだ。 ──今季は初めて一軍の春季キャンプに抜てきされました。得たものは何ですか。
武岡 ファームの試合とは違う緊張感の中で、キャンプ、オープン戦とエラーがありませんでした。守備で結果を残せたことは少し自信になりました。過信にしてはいけないですが、今も自信を持ってプレーができています。
──守備で結果が出るようになったキッカケはありますか。
武岡 昨年12月のオフに地元の徳島県に帰った際、
増田大輝さん(巨人)と練習をする機会があり、守備を教えてもらいました。そこで守る際の意識が変わりました。前よりも簡単に考えられるようになりました。
──前は難しく考えていたのですか。
武岡 今までは「こういう打球がきたら、こう捕らなければいけない」という固定観念があり、そう考えることで体がストップしてしまうような感覚がありました。でも今では、頭で考えるのではなく体で反応すること、無意識にプレーすることができるようになってきました。オフから取り組んだ練習の成果が出ていると思います。
──増田選手とはどのような練習をしたのですか。
武岡 ひとつは、ポケットがない、板のようなグラブを使っての守備練習を教えてもらいました。そのグラブを使ったことで・・・
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