中学生のときから注目を浴びてきた。ドラフトでも高校生では目玉の一人だった。投手王国にドラフト1位で入団し大きな期待を掛けられている。だが若き右腕は現状の自分の力を見極め、試行錯誤をしながら確実に成長をしている。 取材・構成=椎屋博幸 写真=佐藤真一 
投手/1年目/19歳
高卒新人とは思えないほど、自分の考えが確立されている。投球フォームに関しては高校生のときから研究し、考え抜いたことで、感覚も研ぎ澄まされている。5月終盤から二軍の先発ローテーションを任された。実戦登板を繰り返しながら、プロで通用するための投球フォーム、ピッチングは何かを追い求め、徐々に答えを導き出そうとし始めている。 ──ドラフトで
阪神への入団が決まる前から投球フォームを変更していましたが、入団後はさらに改良していますか。
森木 自分が投げやすい投げ方と打者が打ちにくいタイミングというのを考えていき、今は二段モーションのような投げ方を取り入れています。
──それを考えついたきっかけはあったのでしょうか。
森木 ブルペンで投げたり、実戦で投げているときに自分の中で投げ急いでいるな、と感じることが多かったんです。体が前に突っ込む形になっていました。
──そこから取り組んだことは何だったんでしょうか。
森木 足を上げるタイミングをゆっくりすることでした。一度左足を上げて、もう一度上げ直すときにさらにゆっくりと上げる感じです。また、一度上げたときにキャッチャーに向いている目線を切って、三塁を見る感じにしました。
──しっかり軸足に体重を乗せるために目線を切るのですか。
森木 はい。足を上げたときに目線を切ることで、右足に体重が乗る感覚をつかむことができるかなと。試したときにしっかりと重心に体重が乗ったことを確認してから投げるようになったので・・・
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