2021年に入団し、1年目、2年目とかけられた期待は確実に大きくなっている。打撃面では自身の強みを生かして積極的に、守備面では正三塁手としての道を切り開いていく。あとは、1年間ケガなく戦えるように。来季こそは、と今から燃えている。 取材・構成=菅原梨恵 写真=佐々木萌 内野手/育成2年目/20歳
育成選手ながら、高い打撃センスが入団当初から注目を集める。“広島”“長打”“右打者”と言えば、いまだに鈴木誠也(現カブス)の印象が強い。二俣翔一自身、鈴木はあこがれの存在だ。2ケタ背番号を勝ち取って「打率3割、30本塁打」。そして、いつか先輩を超えてみせる。 ――2年目のシーズンも、もうすぐ終わろうとしています。振り返ってみてどんなシーズンでしたか。
二俣 昨年もケガでまともにシーズンを過ごせていなかったんですが、今年もケガがあって1年間野球をやり続けることができなかった。自分の中では納得のいくシーズンではなかったなと思います。
――一番は悔しさだと。その一方で、自身の成長を感じる部分は?
二俣 自分の持ち味であるバッティングでは、1年目に比べてプロの球に対してしっかり自分のスイングができるようになったと感じています。守備面では、昨年はキャッチャーだったんですけど、昨秋のキャンプから内野手に転向、サード1本でやることになって。そこに関しても、高校時代にショートをやっていたこともあって、苦はなく、やりこなせているのかなとは思います。
――まず打撃面ですが、やはりプロのボールへの対応には苦労した?
二俣 真っすぐに振り遅れるようなバッターじゃダメだと、コーチにも言われてきました。プロの真っすぐは、速さはもちろん、質もあって、回転もあって、強さ、重さも。分かっていても(打つのが)難しい。これまでとは全然違いました。
――それに対して、変化球のほうは首脳陣からも対応を評価されています。
二俣 昨年から変化球を拾える分、そこは自分のいいところだから消さずに、というのはコーチから言われていて。だから、やはり課題は真っすぐにどう対応するか。少しずつ自分のスイングができるようになっている中で、あとは追い込まれてからもヒットが打てるようにというところも意識して打席に立っています。
――打撃面においての自身の強みは?
二俣 一番の強みは・・・
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