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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

阪神・石黒佑弥 真っすぐのキレと制球力抜群の右腕「投球フォームの再現性を高めていくほうを重視し、そこからもっと自分に合ったフォームを見つけたい」

 

投手層の厚い阪神。一軍での登板もなかなか容易ではない状況の中で、後半戦に欠かせない存在になりそうな新人右腕リリーバーだ。プロ野球選手としての日々にも慣れ、自分への課題も見つけ、進化を求めている社会人出1年目。即戦力へと一気に駆け上がりそうな気配だ。
取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM
取材日=7月10日


石黒佑弥[投手/1年目/23歳]


 6月に8試合無失点、2勝2セーブを挙げ、球団選定ファーム6月度月間最優秀選手に選出された。だが、7月初旬に腰を痛め一時登板をせずに、リハビリに努めた。その時期に自分の課題を見つけ出した。さらに復帰後、いきなり7月15日に一軍昇格を果たした。

──3月の甲子園でのオープン戦の投球を見て、いい投手がまた入団したなあ、と感じていました。

石黒 ありがとうございます。今は、少しずつプロの世界に慣れてきたというのが実感なので一つずつ課題をクリアしていこうと思っています。ただ一軍のオープン戦では、真っすぐで押せなかったイメージもありました。

──最近では少し腰を痛めていたとか。

石黒 はい。順調に来ていたのですが、そこでいったん投げることをストップして体幹を鍛えています。そこが自分の弱点だということも分かりました。もう一度真っすぐでプロの打者を押せるような質を求めていきたいです。

──プロで見えてきた自分の課題とは。

石黒 カットボールやフォークの精度をもっと上げないといけません。そのためには実は、真っすぐの質を上げないといけないんだな、と。今は真っすぐの質を磨いています。社会人のときには真っすぐでファウルを取れていたのですが、プロだとそのボールをうまく跳ね返され、変化球も質のいい曲がりをしないと空振りやファウルが取れないので、僕自身のレベルアップが必要で、力不足だなと痛感しています。

──それでも二軍では28試合に投げ、成績も徐々に安定していきました。

石黒 二軍で中継ぎとして投げているので、毎日、同じような体の調子を維持し続けながら、心身の波をつくらないように心がけています。日常の過ごし方もプロでないといけないな、と。

──生活のリズムもある程度極めていかないといけない。

石黒 極めていくというよりも、逆に体をいかに休めるか、ということを考えています。いかにリラックスして体を休められるか、が大事かなと。練習量などは今まで以上に多いので、集中して練習に取り組んで、それ以外では・・・

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