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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

オリックス・内藤鵬 徹する“勝つため”の打撃「一軍も二軍も試合をするのは同じこと。だったら、どんな試合でも勝ちたい!」

 

頼もしさが増している。1年目の昨季は左膝、今季は春季キャンプで左肩を故障と、期待の長距離砲がケガに苦しんできた。実戦復帰で野球ができる喜びをかみしめる日々も、結果を求めて苦戦。そこで見つけた答えは“主軸打者”としての資質を感じさせるものだ。
取材・構成=鶴田成秀 写真=湯浅芳昭

内藤鵬[内野手/2年目/20歳]


 掲げる目標はプロ通算500本塁打。2022年秋のドラフト指名時から目標が変わらないのは「簡単に変えたくない」の強い思いから。口調こそ優しさがにじむ高卒2年目だが、発する言葉は力強いものばかり。新人年から2年連続で故障に泣くも、勝負はこれから。胸の内を聞けば“打線の顔”となる日が待ち遠しい限りだ。

──左肩脱臼後のリハビリ期間中も、左肩を固定しながら右手のみでティー打撃を行っていましたね。

内藤 固定していたので、できること(練習)も少なくて。ティー打撃もストレス発散の意味もあったんですけど。でも、固定が外れて走れるようになってからは、しっかりランメニューをこなせるようになったので。走るのは苦手なので今まで避けてきたんですけど(苦笑)。練習後にトレーナーさんと一緒に走りに行って。そのおかげで、ケガをする前の自分よりも体にキレが出てきたなって思うんです。

──そうして7月に実戦復帰。プレーできる喜びを再確認していると思います。

内藤 昨年の(左)膝のリハビリ期間も合わせると、1年くらい実戦に出られなかったので、まだまだうまくできないことのほうが多いですけど、1日1日、自分の成長を感じられるので。それも野球ができるからだなって思います。

──成長を感じるのは、どんなところに。

内藤 実戦から離れていたので、ピッチャーのボールがめちゃくちゃ速く感じたんです。変化球のキレも。でも、どんどん慣れていって。バッティング練習ではなくて、『試合の打席』で自分のスイングができるようになってきたなって思うんです。そこが一番ですね。

──打席では『真っすぐ待ちの変化球対応』の姿勢が見て取れますが意識は?

内藤 そう見えますか? その意識はすごくあるんです。真っすぐ待ちで、変化球が甘く入ったらスイングする。一番は・・・

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