週刊ベースボールONLINE

飛び出せ! ファーム一番星 希望を胸に築くBIGな未来

日本ハム・細野晴希インタビュー 日本で圧倒的な存在へ「日本では圧倒的な存在のピッチャーを目指す。やるからには一番レベルの高い世界でやりたい」

  0

東洋大では2年時からエースとして厳しい“戦国東都”で投げ抜き、2024年にドラフト1位で日本ハムに入団した逸材左腕だ。アマチュア時代は最速158キロの真っすぐを最大の武器としていたが、プロではスピードへのこだわりを捨て、さらにスケールの大きな投手として世界最高峰の舞台への挑戦を志す。
取材・構成=佐野知香 写真=中島奈津子、BBM

日本ハム・細野晴希[投手/2年目/23歳]


プロ1年目は4月から二軍で先発ローテ入りを果たし、6月18日の阪神戦(甲子園)に先発して一軍初登板。捕手はドラフト2位の進藤勇也で、球団では78年ぶりとなる新人バッテリーのデビュー戦先発出場だった。しかし、入団時からあった左肩の痛みが悪化したことで7月に離脱。悔しさも残るシーズンだったが、それ以上に自身を成長させる多くの学びがあった。

──ルーキーイヤーの昨年は一軍で2試合に登板を果たしました。

細野 一軍のバッターはやっぱりアウトが簡単に取れませんでした。追い込まれてからなかなか空振りが取れなかったりしたので、もう一つ球の精度を上げていかないといけないなと感じました。

──エスコンFで登板されましたが(7月3日、ロッテ戦)、本拠地の雰囲気はどうでしたか。

細野 一軍では練習したあと、ベンチ裏から試合の様子をのぞいたりしていたので、雰囲気はいつもどおりという感じでしたね。デビュー戦で甲子園を経験したときが衝撃的過ぎたので、いい意味であまり緊張しなかったです。甲子園は、球場全体が人で埋まっているというのが初めてだったので。

──昨年は7月に左肩上腕二頭筋長頭腱炎、左肩甲帯機能不全と診断され、シーズン途中で離脱しました。

細野 大学4年の秋にインフルエンザにかかって、病み上がりに無理したら痛めてしまったんです。それがあまり治らず、入団したころから違和感がありました。

──治療はどのようなことを?

細野 注射を打ったり、休んだりして炎症を抑えたり。あとは体のポジションが悪くて、投げ続けていると肩が前に出てしまって、それでテークバックのときに痛みが出ていたので、姿勢改善にも取り組みました。背中の筋肉がしっかりと引っ張ってくれないと肩が前に出てしまうので、菱形筋(背骨と肩甲骨をつなぐ筋肉)だったり、いろんな種類のインナーマッスルのトレーニングを行いました。

──現在、痛みはないですか。

細野 そうですね、順調に来ています。昨年も・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

この記事はいかがでしたか?

輝け!未来のスターたち

輝け!未来のスターたち

1軍での活躍を目標に2軍で力を蓄える若手選手を紹介する連載企画。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング