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ヤクルト・坂本拓己インタビュー 武器を磨き一軍舞台へ「いいパフォーマンスを発揮するために、1週間をどう取り組むか」

 

時折、惚れ惚れするスピードボールがミットに届く。正確性と再現性には課題を残すが、光る武器がある。スワローズの次代を担うことが期待される左腕は、長所を理解し、課題と向き合い、生きる道を探す日々。濃密な1週間を過ごし、まっさらなマウンドに立つ。
取材・構成=小林篤 写真=菅原淳

ヤクルト坂本拓己[投手/3年目/21歳]


 北海道の離島、奥尻島の出身。2022年秋にドラフト4位指名。佐藤義則(元阪急、オリックス)以来、同島46年ぶりのプロ野球選手誕生はニュースとなった。月日が経ち、プロの世界で奮闘する日々。北国でしのぎを削った同世代のライバルは一軍デビューを飾ったが、焦らず、自分を見失わず。目の前の登板に全力を注ぐ。

──上京3年目を迎えました。関東の暑さにも慣れたのではないですか。

坂本 今年に入ってからだいぶ慣れました。去年まではきついな、(北海道とは)違うなというのはありました。トレーナーからは「サウナで鍛えろ!」と言われることもあります(笑)。今のところは問題ないです。

──救援登板もあるなか、ここ最近は先発起用が続いています。目指すポジションはどちらでしょうか。

坂本 先発をやりたい気持ちが一番大きいです。うまくいったりいかなかったりはありますが、そこでどうするかが、今まさに取り組んでいるところです。

──チーム内には石川雅規投手、高橋奎二投手というタイプの異なる先輩左腕2人がいます。気になるのは、目指すスタイルはどちらかという点です。

坂本 どっちも目指したい、といいますか。石川さんはずっと長く活躍をされている。人間性も含めて見習いたいです。奎二さんは、投球であれば球の質が魅力なので。お二人を参考にし、自分のものにしたい思いはあります。

──坂本投手は力強い直球が魅力的に映ります。投球スタイルだと、高橋投手に似ている、なので目指す姿ではないのかなと想像していました。

坂本 ただ、チーム内に同じスタイルの選手がいても、(どちらか)いいほうを起用すると思います。ストレートが持ち味ですが、また違う面も出していかないといけない。似ている部分はあると思いますし、それはそれでいいですが、人とは違う何かを出したいのもあります。

──その『何か』は何でしょうか。

坂本 奎二さんは変化球も良くて、まとまりもありますが、自分はまだまだ荒れ球が多い。でも、うまく利用すれば打ち取ることにつなげられるはず。制球が良くはない中で、荒れ球なりに使えないかというのも考えながらやっています。

──課題の制球力を磨くと、小さくまとまってしまうなど、時には持っていた良さがなくなることも考えられます。制球力とはどう向き合っていきますか。

坂本 四球を出さないことが一番の理想ですし、その点はずっと課題に挙げている部分です。ただ、それとは別に『強い球を投げる』、『ゾーン内に質のいいストレートを投げる』ことも課題としてあります。立ち上がりが悪い中で、ストライク先行でいけた試合も出てきました。次の試合にどうつなげていくか、もっと自分と向き合っていきたいです。

──立ち上がりの悪さは、どこに改善点があると思いますか。ブルペンなのか・・・

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