北海道の十勝から茨城の明秀日立高に進んで腕を磨き、今季のドラフト4位で中日からの指名を受け、プロの扉を開いた。攻守走と三拍子がそろったオールラウンドプレーヤーで、なかでもバッティングのセンスは名前のようにキラリと光る。現在は二軍のナゴヤ球場でレベルアップに励む日々だ。 取材・構成=牧野正 写真=榎本郁也 
中日・能戸輝夢[外野手/1年目/19歳]
今季のチームのルーキーは育成を含めて9人いるが、すでにドラフト1位から3位を含めた5人が一軍の舞台に上がっている。そのなかで4位の能戸輝夢はファームで汗を流し、試合に出ながら貴重な経験を積んでいる。彼らと違って即戦力での入団ではなく、高い将来性を買われての高卒ルーキー。やがてバンテリンドームで戦い、一軍のレギュラーになることを夢見ている。 ──開幕から2カ月以上が経過しました。プロの水には慣れましたか。
能戸 まだ慣れたとは言えないですね。プロの生活とはどのようなものか、その流れというか、過ごし方みたいなものはなんとなく分かってきましたけど、慣れてはいないです。付いていくのが精いっぱい。高校3年生のときの、いい意味での“余裕”みたいなものは、もうなくなってしまいました(笑)。本当に食らいついているような感じです。
──高卒1年目のルーキーとしては試合に出場しているように思いますが、どんなことを感じていますか。
能戸 最初のほうはバッティングの調子も良かったんですけど、だんだんと疲れが出てきて、あからさまに動きが鈍くなったり、バットが出て来なくなったり、そういったことを試合でものすごく感じています。これからはそういうことに対してどう向き合っていくか、それが今の課題というところです。
──プロのレベルの高さについては。
能戸 投手で言えば、変化球もそうなんですけど、真っすぐのキレがすごくて。投手もそれぞれに特徴があって、例えばすごく
シュートしたり、ボールが浮いて来ているような感じがしたり、体験したことのないボールが多いです。プロはすごいとは思っていましたけど、実際に打席に立って痛感しています。自分が振ったところとボール2個分くらい違っているということが、よくあります。
──二軍の投手でそう感じるならば、一軍はさらにすごい!
能戸 そうなりますね(笑)。
──打者についてはどうですか。
能戸 打者も同じです。飛ばす人もいれば、コンタクト率の高さだったり、ファールにしたりする技術だったり、特徴というか、何かしら武器として一つ持っている打者ばかりです。
──そうしたレベルのなかで試合を通じて揉まれていくことが大切ですね。
能戸 本当にそうだと思います。試合に出ないと分からないことが多いですし、やっぱり試合に出ることは特別なことだと思っているので。疲れも試合に出てこそ分かることだと思いますし。
──現在は何が一番大変ですか。
能戸 野球以外のことを考える時間があまりないので、そこですかね。もちろん野球のことを考えていなくてはダメなんですけど。基本的にうまくいかないことが多いので・・・
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