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ファームで輝く次世代ホープ 羽ばたけ! Prospect Players

巨人・藤井健翔インタビュー フルスイングはいらない「フルスイングをしなくても飛ばせるということはもう分かっている」

 

高卒1年目から二軍戦や三軍戦で四番を任されているのは、ロマンあふれる未来の大砲候補への特大の期待の表れだ。飛距離と打球速度はすでに球界でもトップクラス。日々の経験を糧にしながら一歩ずつ成長を続け、いずれは海の向こうで活躍することを夢見ている。
取材・構成=杉浦多夢 写真=矢野寿明、BBM

巨人藤井健翔[内野手/1年目/19歳]


 高校時代から規格外の飛距離を誇り、付いた異名は「浦学のジャッジ」。プロの世界に飛び込んでも、天性の飛ばす力が本物であることを証明しつつある。未来の四番候補には、無限の可能性が秘められている。

──高卒1年目のシーズンから二軍戦や三軍戦では四番での起用が中心になっています。

藤井 春季キャンプは三軍の予定だったんですけど、急きょ二軍に行かせてもらうことができて、そこで石井(石井琢朗)監督に、「今年は四番で行くぞ」と言っていただきました。最初は四番としてどうすればいいのか考えていたんですけど、よく考えたら自分で勝ち取った四番ではない。「チームのために」と考え過ぎてしまったらいい方向には行かないし、自分の将来のためにもならないと思ったので、割り切ってやることにしました。「四番だからランナーを返さないといけない」とか、四番だということはひとまず置いておいて、まずは成長するためにできることからやっていこうと思いました。

──プロの世界には慣れてきましたか。

藤井 最初は怖いもの知らずでどんどん行くことができて、最初の公式戦だったオイシックス戦(3月14日、Gタウン)でもヒットを2本、打つことができました。ただ、毎日のように試合が続いていく中で、自分ではメンタルの部分が一番大きいのかなと思っていて。結果を出し続けなければいけないということが本当に難しい。「今日は良かったけど、次の日はどうなんだろう」と思うこともありますし、ダメな状態が長く続いてしまうこともありました。

──メンタル面はどのように対応してきたのでしょうか。

藤井 高校時代からずっと日々の気づきとかをノートに書くようにしていて、プロに入ってからも継続しています。それを見返しながら、「昨日はこういう感じだったけど、今日はこういう感じで割り切っていってみよう」とか、少しずつ考え方が変わってきたかなと思います。

──6月下旬に復帰するまでコンディション不良で約1カ月の離脱がありました。どのように過ごしていたのですか。

藤井 練習にも制限がかかっていたので、普段できないことをやる期間にしていました。考え方の部分ですね。以前は打席の中で、ただ何となくストレートを待っているだけだったんですけど、例えば追い込まれるまではコースも絞っていくとか、もっと割り切りが必要だと考えるようになりました。復帰してからは、打席の中でも前とは違う感覚があります。

──飛ばす力が最大の魅力ですが、さらに伸ばしていきたい部分は何ですか。

藤井 もともと長打力には自信があって、「飛ばす力は誰にも負けないぞ」という気持ちもあります。だから今は飛ばすことよりもコンタクト率ですね。コンタクト率を上げて、確率よく長打を狙えるようにしていきたいです。

──それでも飛距離へのこだわりはあるのではないかと思います。

藤井 飛ばそうとしたら、逆に・・・

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