小学生から高校生までを対象とした野球チーム「東京インディペンデンツ」。2018年の発足から7年、現在の会員数は400人に迫る。目先の勝利にこだわるのではなく、将来的な発展を目指し、大学以降も野球を続けられるベースをつくる育成方針は、競技人口増加に向けた手がかりを野球界に示している。 取材・構成=佐野知香 写真=東京インディペンデンツ提供 
東京インディペンデンツ代表・杉山剛太
好きなのに野球ができない
野球人口の減少は長年の課題でありながら、それを食い止めることができていない。裾野となる小中学生年代では少子化、習い事の多様化、家庭環境の変化などさまざまな要因が障壁としてあり、これまでの少年野球チームに入るか、あるいは学校の軟式野球部に入るかという二択では対応し切れなくなっている。そんな中、近年では新たな選択肢も生まれている。東京近郊で活動する「東京インディペンデンツ」も、子どもたちに野球をする新たな道を提供しているチームだ。
チームの理念は『すべては選手の未来のために』。「選手のピークが20〜25歳となる指導」、「野球を通した人格形成」、「野球界に残る選手の育成」を3本柱にしている。東京インディペンデンツを立ち上げた杉山剛太代表は、理念に込めた思いを次のように語る。
「今の日本の野球はピークが18歳になっていると思います。甲子園を目指すことも素晴らしいのですが、高校野球が終わって野球もおしまい、というのはもったいないな、と。私自身も選手として成長したのは大学に入ってから。レギュラーにこそなれませんでしたけど、いろいろと経験をして知識も増えて、自分なりに伸びたと感じました。体も20歳以降に出来上がりますし、野球は生涯スポーツですから、大学以降も続ける選手を育成したいという思いでピークを“20〜25歳”としています」
杉山氏は慶大野球部出身。同じく慶大野球部で野球殿堂入りした前田祐吉監督から指導を受けた父が監督を務めるチームで、小学3年生のときに野球を始めた。慶應義塾高では上田誠監督1期生であり、同級生で現在同校の監督を務める森林貴彦氏らとともにプレー。そして慶大では・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン