一軍ほどの集客数はない二軍の試合をどう盛り上げるか。実際に球場を訪れるファンにいかに喜んでもらうか。ファームで総合的な試合運営も担うスタジアムDJの果たす役割は大きい。そんな重責を任される話し手のプロは、どんな思いでマイクを握っているのだろうか。 取材・文=中野聖己 写真=BBM 
ファームスタジアムDJ・浜崎剛
巡り会った天職
オリックス・バファローズの二軍本拠地、杉本商事バファローズスタジアム舞洲のグラウンドにこだまするアナウンスを聞くと、球場全体が活気に満ちあふれてくる。声の主は、今年でファームスタジアムDJに就任して8年目となる浜崎剛さんだ。ラジオ大阪のレギュラー番組『チキチキジョニーのいただきました! 3時間!』でパーソナリティーも務める話し手のプロが、バファローズ主催のウエスタン公式戦の試合運営やMCの仕事を担っている。
スタジアムDJになったのは2018年。東播磨高時代は全国大会常連の放送部に所属し、関学大でも放送部で活動した。話す仕事に興味を持ち、放送業界の道を目指したが、商学部卒業後は銀行に就職。一度は夢をあきらめたものの、定年まで銀行で働く未来像は描けず入社1年3カ月ほどで退職を決断。現在の所属事務所の養成所に入り、オリックス球団が実施したファームスタジアムDJのオーディションに応募して合格をつかんだ。
「本当にやりたいことは何かを考えたとき、もう一度自分がやってきた原点、夢を目指してみたいと思って、今所属している事務所のアカデミーに入りました。そこで1、2年ほど勉強しているときにオーディションの話をいただいて、昔から野球は好きでしたし、アナウンスと一体化した仕事でしたのでぜひやりたいなと。合格をもらったときはうれしかったです。あこがれのプロ野球に少しでも近づくことができるなと。緊張もするだろうけど、うまくやっていけたらいいなという感じでしたね」
大阪生まれの兵庫育ち。野球好きの祖父と父の影響で・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン