野球が国民的スポーツとして根強い人気を誇っているのは、選手、チームを手厚くサポートする存在があってこそだ。「サラリーマンの街」とも呼ばれる東京・神田には、戦後から球界を支え続けてきた、野球用品の商社がある。顧客に寄り添い、昭和、平成、令和時代を走り続けてきた。 取材・文・写真=小林篤 
株式会社イソノ運動具店・須山武
販売がゴールではない
大学、社会人ほかアマチュア野球の公式戦も多く開催される東京都大田区の大田スタジアム。両翼97.6メートルのグラウンドを見渡すと、右翼フェンスに描かれている一つの看板広告が目に入る。
『野球しようぜ! イソノ運動具店』
思わず、人気アニメ『サザエさん』に登場する中島君の声で脳内再生してしまうフレーズを用いたのは、創業78年目を迎えた株式会社イソノ運動具店だ。
創業は1948年9月14日。創設者の須山俊が23年に旧株式会社イシイ・カジマヤ入社以来、長年の豊富な経験を経て設立した。東京・神田に社を構え、創業と同時にプロ野球や社会人野球、東京六大学野球等の硬式球の公認を獲得。同時に各連盟傘下のチームに硬式球をはじめ、野球用具を販売するシステムを導入し、社の基盤を確立した。野球用品商社として歩みを続けてきた。
85年に社長に就任し、2018年からその座を息子・克彦氏に継いだ須山武取締役会長は・・・
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