1987年にデビューした人気ロックバンド「UNICORN」(以下、ユニコーン)。1989年6月1日にリリースされたアルバム『服部』に収録された『デーゲーム』という野球が題材の曲は、今でも彼らの代表曲の1つとして聞き継がれている。作詞・作曲を手掛けたユニコーンのギタリストに、36年前の曲の制作秘話を伺った。 文=落合修一 
「UNICORN」ギタリスト・手島いさむ
村山実は断った
「最初は野球のアニメの主題歌のタイアップの話が来て、その時点でメロディーだけはできていたのですが、野球の歌詞を付けて提出したらちょっと先方のイメージと合わなかったみたいでボツになり、ほかのバンドの曲が採用されました。でも、せっかく作ったのだから自分たちの次のアルバム『服部』に入れてしまおう。そういう経緯で生まれた曲です」
『デーゲーム』がアルバム『服部』に収録された時点で、リードボーカルはユニコーンの奥田民生が務めた。バンドのボーカリストなので当然だ。しかし、この曲がシングルカットされてリリースされると、ゲストボーカリストを迎える。
「ユニコーンは87年にデビューして88年までにアルバムを2枚出したのですが、シングルは『大迷惑』(89年4月29日発売)が初めて。で、アルバム『服部』が6月に出て、レコード会社としてはもうひと押しするために、『服部』から何か1曲、シングルカットしてくれとなったのです。それは分かるのですが、われわれは正義感の強いバンドなので(笑)、まったく同じ曲を発売するのでは申し訳ない。買ってもらうのであればね。だったらボーカリストを別の人にしようかなと」
そこで最初にオファーを出したのは、「
阪神の
村山実監督(当時)です。当時の阪神の弱さに哀愁を感じたからですが、『今はチームが弱いからそれどころではない』(編注・88年の阪神は最下位。89年も低迷)と断られました。じゃあ、どうするかと考えたときに・・・
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