「すべては健康を支えるために」をコンセプトとして、個々のニーズに応える商品を数多く展開しているファイテン。野球界でも多くの選手が商品を愛用している。選手の体や健康への意識が高まり、年々需要が増すなかで、多種多様な商品を選手に提案し、選手の健康、そして活躍をサポートする姿がそこにはあった。 取材・構成=多田まりや 写真=ファイテン提供 野球界への広まり
ファイテンの商品はプロ野球のほか陸上、柔道、卓球、フィギュアスケートなど、各競技の一流アスリートを「ボディケアメーカー」として支えている。法人営業部に勤務する鈴木康平氏は、接骨院やスポーツ店などを対象とし、ファイテンの商品を小売店に提案するのが主な業務である。
「お店から『仕入れて良かった』と言っていただき、また、実際にご購入されるユーザーさんから『使ってみて良かった』と言っていただけるような活動を日々、していかなければいけないと思っています」
ファイテンは「健康」を題材としており、お客さんである各法人に、商品をより良い形で取り入れてもらうため、何が必要であるのかを、日々模索しているところだ。
プロ野球界にも進出している。春季キャンプ期間中は宮崎、沖縄を回って、選手たちの生の声を聞く。選手の悩みを解決できる商品を提案。「ケガの予防。日々、選手とコミュニケーションを取っています」。資本である体のケアに細心の注意を払いながらも、イマドキの傾向があるという。
「これも時代なんでしょうが『美容男子』が増えているんですよね。肌のケアに気を使い、化粧品に興味を持つ選手が多く、日焼け止めなどの要望もよく聞きます」
プロ野球界にとどまらず、アマチュア球界にも販促を展開。スポーツ店と共同で、商品の体験会を開催したこともある。「徐々に商品の働きや、継続して使用する意味を理解していただいています」。学童野球、中学、高校の現場にも実際に足を運んで営業したことが実を結び、シェアは広がりを見せている。
鈴木氏は元・野球人だ。春日部共栄高時代は高校2年時、投手から内野手に転向。3年春の関東大会決勝では横浜高・
涌井秀章(
中日)との対戦経験(三番・三塁)がある。立正大を卒業後は、独立リーグ2球団でプレー。26歳で現役を引退した後は、地域情報誌の作成に携わる会社に就職。「石の上にも3年、と言うじゃないですか。そこまでは頑張ろうと思いました」と、多くの人との関わりを通し、社会人としての経験を積み上げた。「30歳をメドに、またスポーツに携わる仕事をやりたい」という思いが芽生えていた。偶然にもファイテンの代理店事業部(現・法人営業部)の応募を見つけると早速、エントリー。選考を経て、縁あって同社への入社が決まった。
体感、実感できる速攻性
ファイテンと契約しているプロ野球選手は6人。「もともと商品を愛用していただいていた背景があり、その関係性で契約させていただいた選手もいます」。
ファイテンと言えば、主力商品としてチタンネックレスやテープが思い浮かぶかもしれないが、それは、あくまでもごく一部である。スキンケア用品や青汁、水のほか、入浴剤、枕やマットレスといった寝具をはじめ、衣食住のすべてに関連したアイテムを展開しているのが大きな特長である。つまり、日常生活に密接しているのだ。
「今の野球選手は試合など目に見えるパフォーマンスアップを目指すことはもちろんですが、オフのところでも、リカバリーに対する意識が高い。入浴剤も『湯冷めがしづらい』という声を聞いたことがあります。入浴後は『睡眠の質を上げたい』というアスリートも多いです。青汁も免疫、腸活の上で働きがあり、体調面で優れた影響がみられます」。言うまでもなく、プロ野球選手は体が資本である。キャンプ地にはマットレスを持ち込むなど、コンディションの調整には欠かせない愛用品がそろっている。
選手からの依頼が最も多い商品は、ファイテン技術が採用されたスパッツだという。実際のプレーの中で大事になるのは、スタートの一歩目。指をつかむ感覚を大事にしたくつ下である「足王(ソッキング)」アーム系の商品も選手間での口コミで広がっている。「プレーの動きをサポートするんですが、試合後の疲労度がまったく違います」。
また、トレーナーの治療にプラスして、自身で行うボディケアとして反響がある「メタックスローション」も人気商品のひとつだ。
金属をナノレベルで水中に分散させるアクアメタル技術「メタックス」を採用し、肩・首・腰・足など全身に効果的なマッサージローション。ベストパフォーマンスを実現させる上で、選手からのリピート率が非常に高いという。
さらに、最新の技術を駆使した「ナノメタックスコーティング」も注目されている。私物のウェア等をコーティングし、リカバリーアイテムへと生まれ変わらせるサービスだ。
ファイテンの最大の売りは、すぐに顕著な働きが出ることにある。
「テープを貼る、ローションを塗るなど説明をしつつも、体感できるところにあります。特に初めて使う選手には変化を感じていただく。速攻性を実感できるわけです」
鈴木氏が細部まで目が行き届く理由は大学時代、ケガに苦しんだ経験があるからだ。「当時、自分の体のケアへの意識がまだ希薄な時代ではあったのですが、今思えば、意識レベルは欠如していたと思います。今の選手は本当に真面目で、よく考えています」。ファイテンに入社後、それぞれの商品がどれだけ体に良い影響があるのかを学び、選手たちには、それらを分かりやすく説明している。「選手のために、惜しみなく、知識、商品も提案しつつ、サポートしていけたらいいなと考えています」。ファイテン商品を活用したケアを、最大限に助言しているのだ。
今後の展望について聞いた。
「プロ野球選手になれるのは、ごくわずかです。それを夢見て頑張り、実際に夢をつかんだ選手たちに、少しでも現役生活を長く送ってほしいですし、活躍を願っています。それをファイテンの力で、ほんの少しでもいいですから、後押しをできたらいいと思います。少しでも関わりがある選手が活躍すると、やっぱりうれしいです」
選手ファーストの姿勢は今後も変わらない。鈴木氏には元アスリートの視点という、大きな強みがある。これからも現場の声に寄り添いながら、選手のさらなる活躍を誰よりも願い、フォローを続けていく。

選手の声をもとに、よりベストパフォーマンスが発揮できる商品をこれからも提案していく
PROFILE すずき・こうへい●1986年10月8日生まれ。東京都出身。中学では軟式野球でプレー。春日部共栄高、立正大を経て、卒業後はBCL/石川ミリオンスターズ、関西独立リーグでそれぞれ2年プレー。引退後は3年間、地方情報誌の刊行に携わり、その後転職して現職。