写真は言葉を超えた記録であり、人々の想いをつなぐ力を持つ──。キヤノンはその瞬間に全力で向き合うフォトグラファーが最高の一枚を残せるように、後方から支え続けてきた。歴史的瞬間が記録されてきた裏側には、確かな技術と現場に寄り添う支援がある。 取材・文・写真=菅井真凜 
キヤノンマーケティングジャパン(株)・柿崎利樹プロフェッショナルカメラマーケティング部チーフ
プロを支え続ける使命感
報道において、写真は映像、原稿では補いきれないものを伝えるために、欠かせないツールだ。歓喜や悔しさ、緊張感や熱狂──その一瞬に宿る空気まで写し取る。ほかにも記録としての価値はもちろんのこと、共有のプラットフォームとしての役割も持つ。こうした野球文化を、裏の裏から支える仕事の一つが、プロフォトグラファーサポートである。
プロフォトグラファー向け製品の企画、マーケティングを担当している柿崎利樹氏。スポーツの現場、報道や一般分野まで幅広い現場で使われる機材について開発チームと連携しながら改良を重ね、現場からのフィードバックを製品に反映させる役割を担っている。キヤノンのプロサポートチームでは、プロ野球キャンプ地での巡回サポートを実施。各球団の開催球場においても機材の点検、メンテナンス、要望の吸い上げなども行っている。柿崎氏は仕事への思いを語る。
「われわれがつくる機器は、プロフォトグラファーの皆さまに使っていただいて、その歴史的瞬間を残していく機材です。『キヤノンの機器でなければ撮れなかった。ありがとう』というお声掛けをいただくことがあります。そのようなお声をいただくと、私も写真の歴史をつくっている一部であり、世界に感動を届けられる仕事ができているんだと思うことができ、やりがいを感じます」
プロ野球の春季キャンプ期間中は宮崎、沖縄にキヤノンサポートブースが設置され、機材の点検や清掃、軽微な修理などを対応する。万が一のトラブルに備えて、機材も持ち込み、緊急時には貸し出しができる体制を敷く。フォトグラファーが日々、取材現場で安心してシャッターを切れる環境づくりを最優先としている。
シーズン中はファウルボールがカメラ席に飛び込みレンズに直撃したり、ファウルフライを捕球する選手と接触して、機材が故障するアクシデントが起こることもある。そのような場合でも・・・
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