宿泊観光業界において一般的に「ニッパチ」(2月、8月)は苦戦するという。ところが、2月の宮崎市はその傾向には当てはまらず、活気づいている。プロ野球事業の招致・受け入れ。地道な活動の成果が「人の動き」という形になっている。 取材・文=岡本朋祐 
宮崎市観光協会はJR宮崎駅前の「宮崎グリーンスフィア壱番館」の3階に事務所を構えている[写真=BBM]
人と人とのパイプづくり
第6回WBCの一次ラウンドは3月5日、東京ドームで開幕。2月14日、侍ジャパンのメンバーが集合し「結束」と「調整」そして実戦へ向けた「総仕上げ」の場として、24日まで行われたのが宮崎キャンプだ。2009年の第2回大会以降、13年の第3回大会、17年の第4回大会、23年の第5回大会と、ひなたサンマ
リンスタジアム宮崎は直前合宿の場として定着、浸透している。
恒例化したのは宮崎市観光協会の努力の賜物だ。同・長田将明事務局長は言う。
「4年に1回のありがたい機会。『お祭り』ですので、われわれとしても、万全の状態でお迎えする準備を進めていました」
第1回大会に続いて
イチローが参加した、09年の第2回大会を回顧する。
「1日目よりも2日目、2日目よりも3日目と、どんどんお客様が増えていき、サンマリンスタジアムから市役所まで約20キロあるんですけど、そこが大渋滞になってしまいまして……。今までキャンプというのは、球場をオープンしておけば、フリーで皆さんが行かれる。駐車場も近くまで来ていただければ入れる。そういうイメージを持っていたんです。(サンマリンスタジアムのある)県運動公園は約3000台の駐車場があるので『全然、大丈夫だろう』と踏んでいたんですが、対応ができなくなってしまったんです。すべて後手になったものですから、その経験を生かし、その後は混乱のないよう受け入れ体制を整えています」
前回の23年の第5回大会は・・・
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