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野球文化の創り手たち

【Baseball Specialists】東洋徽章・加藤秀明(代表取締役)&加藤隆久(取締役会長)「東京ドームのライトに照らされる黒獅子旗は、本当にきれいです」

 

大会での功績を「形」として残してきた。いつの時代になっても、その栄光が次代へ継承。社会人野球の年間の最大のタイトルである黒獅子旗も手掛けてきた。
取材・文・写真=佐々木亨

東洋徽章の加藤隆久会長[左]と加藤秀明社長[右]。時代を紡いでいる


野球界の一助


 テーブルに置かれた時代を映し出す品々にノスタルジーを感じる。かつて、社会人野球の都市対抗野球大会でよく目にした大会の記念品であるネクタイピンもその一つだ。制作を手掛けた株式会社東洋徽章(東京都文京区)の代表取締役である加藤秀明氏は言う。

「都市対抗では、昔はネクタイピンが主流だったんです。夏でも冬でも働く人たちはネクタイピンを使っていた時代に、都市対抗の参加賞のようなものとして、毎年デザインを変えてネクタイピンを作っていたころがありました」

 都市対抗の出場チームが、応援で球場に足を運ぶ人々に、チーム券とともにネクタイピンを手渡す。記念品は都市対抗を応援する、あるいはサポートする人々に届けられる。手にした記念品を眺めては、グラウンドに広がる熱戦を思い出す。そんな時代を見続け、野球界の一助となってきたのが東洋徽章だ。

時間をかけて制作


 1919年(大正8年)創業の東洋徽章は、スポーツや文化関係などのメダルやトロフィー、そして旗やバッジなどの企画制作を生業とした100年以上の実績を誇る老舗である。秀明氏の祖父である光一氏が千葉県市川市に東洋徽章製作所を設立し、1955年(昭和30年)に東京都文京区に移転。1991年(平成3年)11月に株式会社東洋徽章として、秀明氏の父である隆久氏(現取締役会長)が代表取締役に就任。2015年(平成27年)6月からは3代目として秀明氏が東洋徽章の歴史を紡ぐ。プロ野球界とも関係が深い東洋徽章は、現在では東京ドームのゲートに埋め込まれている長嶋茂雄氏と王貞治氏のレリーフも制作してきた。秀明氏は言う。

「制作のお話をいただいてから、1年ほどをかけて作ったと聞いています。ラフのスケッチからデッサンに始まり、まずは10分の1サイズほどのものを作り、最終的に現物の大きさに。お二方のプレーを忠実に表現するためにも、時間をかけて制作したといいます」

 近々では益田直也(ロッテ)の通算250セーブと通算800試合登板達成を・・・

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