
辻さんは選手時代、攻守走で“何をするか分からない”名手でした。監督としても、そういう“策を出すぞ”という雰囲気だけでも相手チームに脅威を与えます/写真=BBM
今週はパ・リーグの予想です。この号が出るころには20試合近く終わっています。それは承知していますよ。これ以降、どういうふうに各チームを見ていけばペナントレースが面白いのか、ということも提案したいと思っているんです。とりあえず順位予想です。
1位
ソフトバンク 2位
ロッテ 3位
日本ハム 4位
楽天 5位
西武 6位
オリックス この順位の中で、パ・リーグのキーマンは
辻発彦新監督だと思います。西武OBとしてここ数年のBクラスには不満がある。何年Bクラスにいるんだ? って、いう怒りさえあるんですよ。私が在籍していたとき、西武は黄金期でしたから「優勝」をチーム全体で義務付けられ、2位以下は全部同じだ、という感覚でした。私は試合にあまり出場できなかったのですが、そういう意識はありましたからね。
そこに今年は辻さんが監督として帰ってきた。田邊(
田辺徳雄前監督)も黄金時代のレギュラーです。でも彼の場合は「黙ってついてこい」のタイプでしたから、なかなかうまく機能してこなかった。一方、辻さんは選手たちとも話ができる方。さらにクセモノ的な存在でしたから、相手チームにさまざまな推測をさせることができる。例えば、
ヤクルトとのオープン戦[神宮]のときです。一、三塁の場面で辻さんは何も仕掛けなかったんですよね。それだけでも他球団のスコアラーは「本番ではどうするのかな?」と迷うはずです。辻さんの実績をしてそう思わせることができるんですね。
今の西武には、おかわり(
中村剛也)、
メヒア、栄斗(
浅村栄斗)、栗山(
栗山巧)、秋山(
秋山翔吾)というすごい打線がある。昨年は犠打がほとんどなかった打線(シーズン80犠打)ですが、この打線が犠打を増やし、得点圏に送ってクリーンアップに任せるという、西武黄金期の秋山(
秋山幸二)、清原(
清原和博)、
デストラーデの3人に任せたときのような野球ができるなら、優勝の可能性があります。そうでなければ・・・
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