
盗難の疑惑を否定した柿澤ですが、チームメートは誰も信じていませんでした。二軍監督としてできることは丸刈りにして詫びを入れ、チームをもう一度同じ方向に向かせることだけでした/写真=BBM
柿澤貴裕についての続きです。私がこの件の報告と今後の方針についてのお願いを球団に上げてから、何のリアクションもないまま、時間だけが過ぎました。
このままでは、二軍の雰囲気は悪くなるばかり。選手全員、柿澤が盗みをやっていると思っていますからね。ただ本人が否認している以上、球団が動いてくれないことには私から直接何かをすることはできません。それでも「どうすればいいのか」と考え抜き、二軍監督としてのけじめはつけようと決心しました。
その夜、理容室の方に無理をいって私は丸刈りにしました。この丸刈りの状況で翌朝、柿澤を呼び「選手に詫びるから、お前も詫びろよ。お前がやっていないと言っても全員が疑っている事実があるから」と話した後、全員をウエート室に集めました。当時、二軍にいた野手最年長の
高須洋介に・・・
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