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デーブ大久保 さあ、話しましょう!

デーブ大久保コラム「浅村加入であぶれる楽天のベテランはしっかり指導者の勉強もしてほしいです」

 

華麗な守備はいまだに健在の一也ですが、一方で引退後のことも考え指導者としての勉強をしてほしいとも思います/写真=佐藤真一


 先週までFAの話をしてきました。時期的にもういいだろう、と思っていたのですが広島が人的補償で巨人の長野(長野久義)を指名。これにはビックリしました。まだまだFAの余波が続いていますね。この話は来週にもう一度したいと思います。

 今週もまた楽天の続きを話したいと思います。浅村(浅村栄斗)を獲得したことで、二塁のポジションが埋まりましたよね。これにより昨年以上に二塁以外のポジション争いが激しくなります。昨季は銀次や山崎(山崎剛)などが二塁を守りましたが、固定できなかった。だからこそ浅村が必要だったわけです。

 ここで一番にあぶれるのはベテランです。二塁でいえば、名手の(藤田一也)一也です。体調さえよければ、十分通用する選手です。しかし私は「絶対に頑張ってほしい。浅村に負けるなよ!」とは思っていません。それよりも浅村が入ったことで、いろいろなことを勉強できる機会が一也には訪れたと思っています。

 一也は今季で37歳です。いいベテランですよ。最近は40歳を過ぎてもプレーを続ける選手も多く、一也もそうなる可能性が十分にありますが、その中で将来のことも考えてほしいのです。

 浅村の加入で、圧倒的にベンチにいることが多くなると思います。そこで試合への準備をすることも大事ですが、ベンチで自分がどう振る舞うのか、そして各選手がどういう思いでベンチにいるのかをしっかり観察してほしいのです。

 さらに首脳陣の動きも見ながら、自分がコーチだったらどういう選択をするのか、などをしっかりと考えながら試合に臨んでほしいと思います。というのも、だと思います。

 だからこそ、自分の役割を把握しながら、しっかりと将来の藤田コーチ像を作る準備を始めてほしいと思うのです。先ほども言いましたが、40歳を超えても現役を続行する選手が増えました。体の管理などは、昔からするとずい分と良くなったことで、選手寿命が伸びました。これは紛れもない事実。選手というものは、体が動けるうちは絶対にレギュラーでいたいものです。

 しかし私は、その40歳辺りのベテランには、ベテランなりの役割が絶対にあると思っています。考えてください。その歳まで現役でいられる選手は、引退後も間違いなくプロ野球界に残れる存在ですよね。だからこそ指導者になったときの準備は必ず必要になります。

 今回の浅村の移籍により、楽天は一也や人望のある渡辺(渡辺直人)にそういう機会を与えられるチャンスを作った。偶然かもしれませんけどね(笑)。その機会を生かしてほしいですし、それができれば楽天はいい指導者を確保し続けられる球団となるはずです。

PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。
デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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