
サンペイの打撃フォームの最後の仕上げはスタンス幅を狭くすることでした。そうすることで毎打席右足に体重が乗るフォームが完成しました/写真=BBM
サンペイ(
西武の
中村剛也)が7月24日の
楽天戦(楽天生命パーク)から4試合連続本塁打を含む計5本塁打を放ちましたね。通算400本塁打を放ってからもこの調子。本当にすごい男です。
2008年に私が打撃コーチをしていたときの話の続きです。08年は前ポイントで打っていこう、ということに決め、サンペイもその気持ちでいてくれました。もちろん彼には「もし、追い込まれたら昨年までの後ろポイントで打ってもいいから。でも、前ポイントができるようになったら本当に本塁打王は簡単に獲れる。獲れないような選手には言わないから」とアドバイスしました。打撃コーチ業はそこまで長くやるとは思っていませんでしたので、選手にゴマを擦っても仕方がありません。本当の気持ちを伝えることが大事だと思っていたので、サンペイにも素直な気持ちを伝えました。
前ポイントの練習をしながら、もう一つ、ある取り組みをしました。それが内角打ちです。彼は内角打ちがめちゃくちゃヘタだったんです。そこで打撃練習のとき、前の打者が打ち終わるのを待っている間、バッティングケージの・・・
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