
延長11回裏無死一塁から盗塁を仕掛けた巨人。投手・田口が2ボールになると石川[写真]を代打に送りサヨナラ本塁打。見事な采配でした/写真=桜井ひとし
もう達観しているとしか言いようがありません。巨人の原(
原辰徳)監督です。こんな采配は、思い切り以上の思い切りと準備がないとできないです。8月24日の巨人対
DeNA戦(東京ドーム)の延長11回裏。重信(
重信慎之介)が先頭打者でライトへヒットを放った後です。無死一塁で打席にはピッチャーの田口(
田口麗斗)。構えは送りバント。しかしピッチャーのエスコバーはストライクが入らない。その2球目でした。
重信が盗塁を試み見事成功。ここは首位を走る巨人が動く場面ではありませんよ、普通は。私はお相撲さんとの交友関係もありますが、いろいろな関取に話を聞くと「がっぷり四つになった場面では動いたほうが負け」ということがよく言われているらしいです。
この試合展開はまさにがっぷり四つで、首位のいわば横綱から動いた。これはいろいろな意味で計算されていた采配でしょう。ここ数年の間に、打者が投手でバントと見せかけて、一塁走者が盗塁を試みるという作戦がトレンドにはなっています。
しかし・・・
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