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デーブ大久保コラム「2週連続で4勝2敗と4つの勝ち越し。後半戦へ向けいい形ができた交流戦でした」

 

楽天戦[東京ドーム]での勇人のサヨナラ逆転本塁打はしびれました。声を出し過ぎて今でも、かすれています[苦笑][写真=高塩隆]


 交流戦が終わりました。11勝7敗です。“惜しくも優勝を逃した”という報道があったり、周りからも「惜しかったね」と言われますが、私自身はそこに関しては何にも思わないです。もし、交流戦で優勝した場合、クライマックスシリーズ進出の権利を得られる、という特権があったとしたら、めちゃくちゃ頑張りますし、優勝を逃したことを悔しがると思います。

 交流戦前にもお話はしましたが、セ・リーグとは違う、強いボールをどんどん投げてくるパ・リーグの投手たちを相手に、巨人の打者たちがどれくらい対応できるのか、ということを見極めるのが、私の打撃チーフコーチとしての役目だと思っていましたので、優勝は頭にはありませんでした。

 個人的には5割で交流戦を終わることができたら後半戦に弾みがつくだろうと思っていました。それがまず先々週のオリックスソフトバンクを相手に、ともに2勝1敗でいき、1週間で4勝2敗という素晴らしい結果に終わって、本拠地の東京ドームに帰ってきました。

 そして、西武を相手に3連勝。内容も投打がうまくかみ合って非常にいい形で勝つことができました。もうこれで十分です。交流戦最終シーリーズの楽天との初戦は、先制しながら、中押しができず、楽天打線に終盤追いつかれ、追い越されました。

 しかし、9回裏に勇人(坂本勇人)が逆転サヨナラ3ランを放ち4連勝。もうこのときに声を出し過ぎて、声が出なくなってしまいました。興奮しましたし、あの回は絶対逆転してと願っていました。私はもう対策をどうのこうのよりも、送り出した打者たちがいい結果を出すことだけを願うことしかできません。

 この交流戦、打つべき打者が結果を残してきたからこそ、4つの貯金をつくれました。勇人もそうですが、四番の和真(岡本和真)、翔(中田翔)も勝つための打撃を見せてくれました。

 その打撃陣の中で、若手の打者も要所、要所で結果を出してくれました。われわれはここ2年間優勝をしていません。王者の戦いはできないんです。こういう若手が出てきて、結果を残し、成長していくことでもう一度、強い巨人がつくり上げられていくのだと思います。その点でもベテラン&若手がうまくかみ合ってきました。丸(丸佳浩)、梶谷(梶谷隆幸)らのベテラン好打者も調子を上げてくれました。

 後半戦へ向けていい兆候の試合が続いてくれました。交流戦でここまでの戦いをしてくれたことは、想像以上です。だからこそ、優勝を逃したこと自体は悔しくないのです。それよりもむしろ手応えを感じ取れた今年の交流戦だったと言えます。打撃だけでなく、投手陣も形になってきたなと感じています。

 特にこの2週間は4勝2敗が2度ですから、後半戦に向けて素晴らしく、弾みがついた12試合でした。

PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。今年から巨人一軍打撃チーフコーチを務める。

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

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元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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