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デーブ大久保コラム

デーブ大久保コラム「大洋を代表する大打者であるゆたかちゃん 気さくに声を掛けられる人ですが……」

 

写真のような穏やかな表情で話しかけられたら、どんな選手でも緊張することなくいろいろなことをコメントするでしょうね。これがゆたかちゃんの素晴らしい一面でもあります[写真=BBM]


「ミスター超温厚」とでも言える高木豊さん。私が「ゆたかちゃん」と言ってもまったく怒らない男です。さらに威張った発言を聞いたこともない。気さくな性格であり、誰にでも平等に話をするんです。

 例えば、番組のスタッフさんとMCや野球解説者、そういうことは関係なく普通に分け隔てなく話すんです。野球の現場に行っても、昔からそのチームのOBかのように自然と入っていき、いつの間にかなじんで、初めての選手でも、気兼ねさせることなく話をしている。

 私が巨人のコーチをさせてもらっていたときの春季キャンプで、気が付けば、同級生の原(原辰徳)監督とともにバックネットにある「原タワー」に座ってニコニコと話をしていました。まあ、私とは真逆で敵も少ないです。

 だからと言って、相手に気を使って、相手の話に合わせたりはしないんですよね、これが。自分の意見もしっかり言うときは言います。それが何というか、人を傷つけるような言動にさえならないんですよね。これは本当に不思議で特殊な才能だと思いますね。

 一方で、野球解説者の仕事としては、私も見習わなくてはいけないくらいの博識者です。さまざまな見識を持って自分の言葉で話すので、めちゃくちゃ勉強になります。それと同時に相手、つまり試合解説の場合はアナウンサーが答えてほしいと思っている質問に対し、的確な答えを出します。アナウンサーの求める答えと違う場合は、その意味をしっかりと説明して場をうまく回します。皆さんもゆたかちゃんの解説は聞きやすくないですか?

 また『プロ野球ニュース』などのスポーツ番組のMCを務めるときは、ディレクターさんの指示も的確に聞き入れながら進行しています。これも見事です。このコラムを今読んでもらっているゆたかちゃんを取材したことのある記者さんたち。取材のときなどは、取材者の意図をくみ取って、面白い話をしてくれるんじゃないですか? 多分、記者の皆さん納得してくれるはずです。

 そんなゆたかちゃんが、番組内で共演するとあからさまに敵意をむき出しにする方がいます。中日のレジェンド、谷沢健一さんです。一度、番組内で、あるプレーについて議論になったそうです。そのときに谷沢さんに「2000本打ってないのに」と言われたのです。

 谷沢さんは通算2062安打を放っている大打者。ゆたかちゃんは1716安打。立派な打者です。まあ、谷沢さんのお言葉も事実なのですが「今の議論で、お互いの安打の数は関係ないでしょ?」というのがゆたかちゃんの意見でした。

 この一件以降、ゆたかちゃんは谷沢さんに突っかかることが多くなりました。それも番組として面白いんですよ。ただ、プライベートでは谷沢さんの悪口は一切言いません。多分これは、ゆたかちゃんなりの番組演出じゃないかと思っています。

PROFILE
おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。23年は巨人の一軍打撃チーフコーチを務めた。

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

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元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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