当連載の著者、鈴木尚広選手への質問を募集します。上記のリンクからお寄せください 思い出すのは父との練習の毎日です
野球を始めたのは5歳のころ、キッカケは父でした。父も学生時代は野球部で、男の子が生まれたら、野球をやらせたいと考えていたそう。僕が「やりたい」と言い出すように、キッカケを探していたみたいで、あるとき、実家のすぐ近くのグラウンドで活動している少年野球チームの練習に連れて行ってもらいました。年上のお兄さんばかりのチームに飛び入り参加させてもらったのですが……一瞬で魅了されましたね。体が喜んでいる、というのでしょうか。それまでスポーツに触れる機会が少なく、それこそ遊びといえば、家の近所を駆け回る程度。そもそも数十人という団体で何かをすること自体が初めてで、ここに惹かれた部分も多かったと思います。
一応、幼稚園には入っていたのですが、入園式と卒園式だけ出席して、あとは「行っても行かなくてもいい」が父の教育方針。ほとんど出席しなかったですから、あの日、大人数で野球をしてすごく楽しかったことを今でも覚えています。『愛宕ビクトリーズ』というチームで、僕が進む予定の小学校(中村第一小)にあった2チームのうちの1つでした。本来は小学校に入学してから入団するのがルールですが、即加入。5歳(幼稚園生)ですから、特例で入団させてもらったことになります。さすがに大会に出るのは1年生になるのを待ってからですが、背番号ももらい(初めは41番だった記憶があります)、毎日の練習も休まず、楽しんで参加していましたね。

小学校時代の鈴木尚広。野球歴は5歳からというキャリアを誇り、小学校高学年では俊足&快速のピッチャーだった/写真提供=鈴木尚広
ただ、チームの練習は仲間もいて楽しいんですが、野球の技術という面では、父との練習のほうが中身が濃く、ためになったと思います・・・
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