
タイミングがずれ、止めたバットに当たってだったが、打球はライト前にライナーで飛び記録達成。荒木らしいヒットと言えるだろう[中央]
練習の虫
トラがやってくれましたね。
6月3日の
楽天戦[ナゴヤドーム]で、ドラゴンズの
荒木雅博がついに2000安打を達成しました。トラというのは荒木の愛称で、若手時代からずっとそう呼んでいました。長く一緒に戦ってきた後輩ですし、彼の努力を間近で見てきたので本当にうれしいですね。
荒木は1996年に熊本工高からドラフト1位で入団。野手では、私以来の高卒ドラフト1位の野手ということもあって注目しました。ただ、最初から足は速かったのですが、肩はそれほど強くないし、バッティングはパワー不足。1年目はずっと二軍でしたし、2年目から一軍に上がりましたが、代走や守備固めの起用がほとんどで、なかなか定着できなかった。正直、レギュラーを取るような選手になるのは難しいのかなと思っていました。
ただ、よく練習はしていました。それも根気よく。最初は、足を生かすために外野をやっていましたし、スイッチに挑戦し、左打ちをやった時期もあります。たぶん内野守備へのこだわりや、慣れた右打席でしっかり振り切りたいという葛藤もあったと思いますが、いつも黙々と取り組んでいた印象があります。
その中で、いつの間にか“足を生かした打撃”が・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン