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立浪和義のコラム

立浪和義コラム「勝ち方を知っているソフトバンク」

 

ソフトバンク西武が開幕戦からいきなりぶつかる[ソフトバンク・工藤公康監督。背中は西武・辻発彦監督]


若手のチャンスにも


 2019年シーズンも間もなく開幕です。各チームとも故障者が出たり、若い選手が台頭したりと、まだまだ流動的な部分はたくさんありますが、それぞれの戦い方の方向性は、少しずつ見えてきたように思います。

 前回のセ・リーグに続き、今回はパ・リーグの順位予想をしていきます。あらためて前置きしておきますが、あくまで現時点での戦力比較です。

 パもセ同様の混戦模様と思いますが、その中ではソフトバンクが頭一つ抜けています。このチームの強みは、選手層の厚さです。野手では中村晃選手、投手ではバンデンハーク選手が故障、さらに復帰したサファテ選手も本調子とは言えず、誤算は少なくないのですが、それでもオープン戦の戦いを見ると、一番安定しています。勝ち方を知っているチームだな、と感じます。

 ただ、盤石かと言えば、それは分かりません。特に、投手陣ですね。リリーフ陣もこれまで常に優勝争いを演じる中で、レギュラーシーズン+ポストシーズンの厳しい戦いを毎年のように積み重ね、蓄積した疲労を感じます。若い選手がどれだけ出てくるかがカギになるかもしれませんし、逆に言えば、若い選手にとっては、大きなチャンスとなり得るシーズンです。

 前年優勝の西武は、投打の軸、菊池雄星選手(マリナーズ)、浅村栄斗選手(楽天)が抜けた穴は大きいです。特に打線において打率.325、24本塁打、127打点の浅村選手の穴は大きいと思います。単純に一人が抜けた、というだけでなく、四番の山川穂高選手に対する相手の警戒がさらに強まります。

 秋山翔吾選手を三番に置くプランのようですが、秋山選手は一番ながら長打もあり、西武の畳み掛けるような攻撃の象徴でもありました。今季は、つなぎの意識も必要になってくるのではないでしょうか。

痛かった則本離脱


 3位は、日本ハムにしました。このチームは栗山英樹監督がいろいろ策を講じてきますし、新戦力がはまれば上位も狙っていけるかもしれません。4位はオリックス。戦力はそれなりにそろっているのですが、毎年のことながらやってみなければ分からないチームです。

 楽天は岸孝之選手、則本昂大選手が1年間しっかり働けば、と思っていましたが、則本選手の離脱は痛いですね。ただ、打線は浅村選手の加入がありますし、強力になったと思います。勢いに乗れば面白いチームです。

 ロッテは新人の藤原恭大選手をはじめ、走れる選手が多く、面白いとは思いますが、上位を狙うとなれば、やはり得点力不足は否めないでしょう。いくらホームランラグーンができたと言っても、条件は相手も同じですし、簡単にホームランが増えるとは思えません。

 ただ、これはセと同じような結びになりますが、今季のパは、どこも決め手を欠く印象があります。編集部のリクエストで順位はつけましたが、あくまでも予想ということでご容赦ください。

■パ・リーグ順位予想
1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 日本ハム
4位 オリックス
5位 楽天
6位 ロッテ

PROFILE
立浪和義/たつなみ・かずよし●1969年8月19日生まれ。大阪府出身。PL学園高からドラフト1位で88年中日入団。1年目からショートのレギュラーをつかみ新人王、ゴールデン・グラブに。その後、95年から97年とセカンド、03年にはサードでゴールデン・グラブに輝き、96年にセカンド、04年にサードでベストナインを手にしている。09年限りで引退。通算2586試合2480安打、135盗塁、打率.285。487二塁打は日本球界最多記録でもある。
立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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