
10安打目は池山の3ランだった
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は4月22日だ。
2017年、故障者続出もあって湿りまくっている
ヤクルト打線だが、1998年のこの日は初回からすさまじい爆発を見せた。
神宮での
中日戦(神宮)、1回表に先制を許した後の1回裏の攻撃だった。中日先発の左腕・
今中慎二に対し、先頭の
飯田哲也が二ゴロの後、
真中満が中前打を放ち、ムートンが四球の後、
古田敦也が右越え二塁打、
土橋勝征が中前打、
池山隆寛が四球、
馬場敏史が中前打、
度会博文が敬遠四球、投手の
宮出隆自も二塁打で打者一巡の猛攻。さらにたたみ掛けて、続く飯田が3ラン、真中がソロ本塁打、ムートンが左越え打、古田が四球、土橋が右前打、最後は池山が3ランで当時の日本最多連続記録である10打数連続安打で一挙13得点を挙げた。
ただ、試合は以後ヤクルト打線が一気に湿り、対して中日打線が随所で加点したことで、終わってみたら15対6。大勝は大勝だが、ヤクルト・
野村克也監督は試合後、「記録? 今中が悪過ぎただけや。3回以降は負け試合だな。明日につながる試合ではない」と仏頂面でぼやくことしきりだった。
ただ、燕ファンはこの年に戻りたい、と思う必要はまったくない。前年日本一ながら、これが今季3勝目。3勝11敗で、今年より勝率の悪い最下位だった(最終的には4位)。
写真=BBM