
2017年4月28日のヤクルト-巨人戦(神宮)ではヤクルト・山田哲人の一打がビデオ判定でファウルとなった
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は5月1日だ。
最近ではホームラン、ホームでのアウト、セーフのビデオ判定はすっかりお馴染みとなった。
日本球界での導入は2010年だが、
中日・
和田一浩外野手が記念すべき(?)「国内第1号」の打球を放ったのが、同年5月1日だ。
開幕から好調を維持していた和田は、この日の
広島戦(マツダ広島)でも3回に
小松剛から2ラン、4回には
梅津智弘から3ランを、いずれも左翼場外に運んだ。そして6回はベイルとの勝負。変化球をすくった打球は左翼ポール上空を通過した。飛距離は十分。三塁塁審も右手を回した。3打席連発!
和田はもちろんダイヤモンドを1周した。だけど……。
「自分では分らないんですよ。もう走り出していたので。ライン上にそのまま立っていたら、見えたかも分らないけど。自分で決められることじゃない。仕方ないです」
微妙な弾道は、広島の抗議の末、ビデオ判定となり、ファウルに。5例目で初の“差し戻し”だった。
なお、この年の和田は自己最多の37本塁打を放ち、4年ぶりのリーグ優勝に貢献。MVPにも輝いている。
写真=榎本郁也