
大きく手を上げ、歓声にこたえる川崎
6年ぶりに日本球界に復帰した“ムネリン”こと、
ソフトバンクの
川崎宗則が、4月28日の
オリックス戦(京セラドーム)で一軍初昇格。攻守で勝利に貢献し、ホークスファンを喜ばせたが、4月28日は、川��にとってラッキーデーの1つと言えるかもしれない。
時計の針を11年前に戻そう。2006年のWBCで川崎は日本代表の世界一に貢献。特に、決勝のキューバ戦で二塁からホームに生還した際、右手を捕手のブロックの隙間に差し込むスライディングは大会のハイライトの1つとなり、“神の右手”とも言われた。ただ、これで川崎は右ヒジを負傷。開幕には間に合わず、復帰後も打撃不振に苦しんだ。
その川崎がシーズンで初めてヒーローとなったのが、4月28日の
日本ハム戦(札幌ドーム)だった。ソフトバンク・
斉藤和巳、日本ハム・
橋本義隆の投手戦となったこの試合、0対1で迎えた5回表一死二、三塁だった。川��は橋本の投じたチェンジアップをうまくすくい上げて、右翼スタンドに放り込む。逆転3ラン、川崎にとって、これがシーズン第1号でもあった。
結局、試合はこのまま3対1で勝利。川崎は「何とか点を取りたかったからシャープに振ることだけを考えた。これまでの分を取り返したい」と巻き返しへの意欲をきっぱり。その言葉どおり以後、調子を上げていき、最終的には打率.312をマーク。さらに2度目のベストナイン、ゴールデン・グラブにも輝いている。
写真=小山真司