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プロ野球デキゴトロジー/5月10日

西武・郭泰源が通算100勝達成【1994年5月10日】

 

快速球と高速スライダーを武器にした郭(写真は開幕戦)


 プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は5月10日だ。

 2017年5月10日時点で、3・4月の月間MVPにも輝いた阪神メッセンジャーがNPB通算77勝。今季は4勝0敗と順調に勝ち星を積み上げており、来シーズンには通算100勝到達が見えてくるはずだ。

 1994年5月10日は外国人投手で史上最多勝利117勝を誇る郭泰源西武)が通算100勝を挙げた日だ。

 郭は台湾出身で85年にメジャーも巻き込む大争奪戦の末、入団。すぐ先発ローテに定着し、西武黄金時代を支えた先発陣の1人となり、91年にはMVPにも輝いた。

 試合は米子でのオリックス戦だった。先発した郭は初回、この年にブレークした一番打者・イチロー(現マーリンズ)にいきなり二塁打を許し、そのまま3失点したが、2回以降は立ち直って「0」を並べると味方打線が爆発。5回表には8対3と大量リードした。7回途中から郭の後を杉山賢人鹿取義隆とリレーし、そのまま8対3の勝利。スタンカ(南海)、バッキー(阪神)と並ぶ当時の外国人投手最多の100勝に到達した。

 なお、外国人投手の100勝以上は現在でも、この3人と同じく台湾出身で106勝を挙げた郭源治中日)のみ。もちろん、旧制ロシアから幼少期に日本に移住した303勝のスタルヒン巨人ほか)を除いてであるが。

写真=BBM
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